今日は2月2日。。。
ぞろ目ですから色んな記念日がありますねぇ
ツインテールの日、夫婦の日、おんぶの日。。。等々
そんな中、2/2を「じいじ」と語呂合わせて
「おじいさんの日」なんてのもありますねぇ
年齢的にはもはや私も近いものがあるなぁ。。。(汗)
ここでも何度か書きましたが
私はじいさんばあさんに育てられたので
祖父には思い入れがやはり強いです。
もう亡くなって20年以上経ちますが
結構、予想もしていないときに突然なくなったのですよねぇ。。。
年齢的には全くおかしくなかったのですが。。。
いまだに「ああしておけばよかった」「これはやっておけばよかった」
「あそこに一緒に行けばよかった」とか
よく悔やみますねぇ。。。今更しかたないですが。。。
写真好きでボウリングがプロ級で
力持ちで手先の器用なじいさんからは
本当にいろいろなことを教わりました。
じいさんから受け継いだカメラも
ニコンFやミノルタオートコードを筆頭にいろいろありますが
今、この仕事をしているのもじいさんの影響もありますよねぇ。。。
何にせよ、感謝しかないですな。。。
ちなみに「ばあさんの日」は8月8日だそうですよ。
さてさて
本日は「ペンタックスSV」のカメラ修理を行っています。
大ヒット作となったSPが登場するまでの
アサヒペンタックス系の集大成的なモデルです。
前身である「S3」にセルフタイマーを付け
自動復元式カウンターとなったモデルです。
S3で「完全自動絞り」を実現していたため
露出計こそ装備されていませんが
この「SV」で実質的に現代的なMFカメラとしての装備を
一通り身に付けたといっても良いと思います。
SPほどではありませんがSVも相当数売れたカメラで
現存する個体数も非常に多いと思われます。
ただ悲しいかな状態の非常に悪いものが多いですね。
本来は巻上も非常に軽快でシャッター音も小気味よく
使い心地の良いカメラなのですが
それがわかる状態の個体は随分少ないと思われます。
SVといえばシャッター幕がガチガチに硬化しているものが多く
シャッター幕交換が大前提となる個体が多いのですが
今回、お預かりしているSVはそこはあまり問題がなく
しなやかさをキープした状態だったのですが
残念ながらそのシャッター幕を引っ張るリボンが全くダメでした
お預かり時にはシャッタースピードの精度は全くダメでしたが
とりあえずシャッターは切れていたのですが
ある程度分解してみると幕リボンはもはや切れる直前で
このままだといずれシャッターが切れなくなる。。。という状態でした。
当然といえば当然ですが経年劣化にには敵いませんよね
人間だって年齢には勝てませんものね(苦笑)
リボンは交換し、幕軸の清掃・注油を行った上で
シャッタースピード調整を行います。
油切れが顕著だったミラー駆動部や巻上部ももちろん整備しています。
お預かり時には頻発していたミラーアップも
もちろん解消しています。
本来の姿である軽い巻上と軽快なシャッター音が戻ってきていると思います。
装着されているスーパータクマー55mmF1.8は
レンズ自体はそこそこキレイだったのですが
絞りが粘っていてそのままでは使えない状態だったので
こちらも整備を行っています。
これでまた当分の間、快適に使えると思います。
外装も磨き上げましたが
汚れていたとはいえ元々保存状態は悪くなかったので
見た目にも非常にキレイですね。
こんなカメラで天気の良い日に写真を撮り歩くのは
間違いなく楽しいですね。
↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。