日別アーカイブ: 2020年2月10日

アイレス35ⅢCのカメラ修理

今日は「左利きグッズの日」だそうですよ。
私も生粋の左利きなので
左利き用のハサミとかも使ったことがあるのですが
子供の頃から右利き用のものに慣れているせいで
逆に使いづらいのですよねぇ(苦笑)
他に左利き用って何があるのだろう。。。と少し調べたら
万年筆、ボールペン、定規、小刀、包丁
缶きり、急須。。。等々、結構ありますねぇ。。
でも右利き用でもそれほど不便に感じたことはないし
意外と大丈夫かな(笑)
幼い頃に硬筆や習字は右でやらされましたが
小学校卒業の頃には自然に左に戻りました(笑)
そろばんは右でいけたなぁ。。。
数字だけくらいなら右でも素早く書けたし
(まぁあまりキレイさは求められないし)
ギターも右利き用で普通に弾いてたし
(今は利き手関係なくもう無理です)
ただ、筆記具の持ち方が妙なのはどうしようもないですね。
左利きの方ってたいてい自然と巻き込むような持ち方になるのですが
そうしないと横線が左から右へ引きづらいのですよねぇ
まぁ今の世の中、それほど左利きで不便なことはないですが。。。

さてさて

本日は「アイレス35ⅢC」のカメラ修理を行っています。
このカメラ。。。一部の方の中では非常に有名だと思いますが
確信犯的に「ライカM3」にそっくりです。
もちろん外観のみですがその徹底ぶりがなかなかのものです。
わざわざ底板が外れるところまで模しています。
ということで先に写真を上げておくと。。。

吊金具の形状もそっくりですねぇ。。。
ただし中身はフォーカルプレーンシャッターではなく
あくまでレンズ固定式のレンズシャッター機です。
このルックスのせいもあるとは思いますが
現在でも人気の高いカメラです。
搭載レンズはコーラル45mmF1.9(F2.4搭載のものも存在すようです)で
シャッターユニットはお馴染みの
セイコーシャMXLで最高速は1/500です。
パララックス自動補正付きのレンジファインダーも装備します。
もちろんセイルフコッキングで非常に使い易いカメラです。

お預かりしている35ⅢCは一通り動作もしていますが
やはりシャッター羽根の汚れや若干の粘り
ファインダーの二重像の薄さが気になる状態です。
ヘリコイドもグリス切れでスカスカの状態です。
シャッター羽根、絞り羽根の清掃・調整を行い
ファインダー清掃。。。ファインダーはおそらく過去に
清掃されているのではないかと思われますが
二重像上下合わせのためのレンズが妙に汚れていて
そのせいで二重像も薄く見えていたようです。
清掃後ははっきり見えるようになりました。
その他、レンズ清掃、ヘリコイドグリスアップ等々
一通りの整備一式を行っています。

外観をライカ風に仕立てたこともありますが
なかなか存在感のあるカメラです。
M3云々はひとまず置いておいても
なかなか質感も高く使い勝手も良く
魅力的なカメラだと思います。