日別アーカイブ: 2020年2月6日

オリンパスペンSのカメラ修理

今日は「ブログの日」だそうですよ。
2/6でこれも語呂合わせですね。
もちろんここも立派な(?)ブログです。
一旦お店のHPを立ち上げると
基本的に販売店ではなく修理店なので
そんなに頻繁にメインのページを更新することはないのですよね。
(実はここ数年ここ以外はほぼ触っていませんが(汗))
だからこのブログくらいはしっかり更新して
「ちゃんと営業して毎日仕事してますよ~
意外と多少は忙しくしてるんですよ~」的な
アピールも正直なところ多少はあります。
一人でやっている小さなお店だから
多少は動きが見えないと
開店休業状態に思われても困ります(笑)
。。。というわけで、少々忙しくてもここをサボるわけにはいきません(笑)

あ、今日はこれも語呂合わせで「風呂の日」ですよ
天気は良いですが風がめちゃくちゃ冷たいですよね。
こんな日は仕事帰りに銭湯で温まって帰ります。
やっぱり大きな湯船にゆっくり入るのは気持ちよいですよねぇ。。。

さてさて

本日は「オリンパスペンS」のカメラ修理を行っています。
ハーフカメラの修理・整備が結構多いですね
何度も書いていますが「ペンS」は
従来の「ペン」の高級版として発売されました。
基本的にはシンプルなカメラですが
しっかり写真を撮るための機能を備え
ハーフであるからこそレンズはしっかりしたものを備え
キチンとキレイな写真が撮れるカメラです。
さらに後に出てくる「ペンEE系」は確かに簡単で
写真の裾野をかなり広げることに成功したカメラですが
自分で写真をコントロールして撮ろうと思ったら
やはりペンSやペンDが向いていますよね。

発売から50年近く経過したカメラです。
さすがに使いっぱなしあるいは仕舞いっぱなしでは
なかなか普通に動く。。。なんてことはありません。
今回お預かりのペンSもシャッターは切れることは切れるのですが
巻上げ時に2コマ分進んでしまいます。
1コマ巻き上げたところで巻止めが効かず
2コマ巻き上げたところでようやく巻止めがかかり
巻上げが止まる。。といった症状です。
この症状、ペンシリーズでは比較的見かけるトラブルで
場合によってはどこまでも巻上げが止まらないなんてこともあります。
巻止め機構のトラブル。。。というよりは
シャッター羽根の粘りが原因であることが多いです。
羽根がしっかり閉まり切らない(見かけ上は閉じている)ことが
原因であることが多く巻いているうちに羽根が閉まりきり
巻き止め機構も作動してやっと巻上げが止まるといった感じです。
ペンの巻上及びチャージ機構ならではのトラブルです。
決して造りが悪いわけではなくて
経年変化でシャッター羽根及びチャージ機構の
動作不良が引き起こしてしまうトラブルです。

写真は整備が一通り終わった状態でのものです。
シャッターユニットはもちろん分解整備し
シャッター羽根、絞り羽根の清掃、
シャッター機構部の清掃・注油を行っています。
巻上部もそうですが全体的に長い間かけて溜まった
いろんな汚れが付着して全体的に動きを妨げていた状況でした。
外像はもともとキレイなほうだったのですが
レンズ及びファインダー清掃を行った上で
外装もできる限り磨き上げ
非常に見た目にもキレイな1台になりました。
これであれば気持ちよく使っていただけるものと思います。
同じ写真が撮れるのであれば
やはり小さいほうが良いですよねぇ。。。
ペンが人気なのはわかる気がします。。。
カメtラに限らず機械モノはどれもそうですが
小さくて精密にできているものは何ともいえない魅力がありますね。

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