日別アーカイブ: 2022年3月10日

ペンタックスSPのカメラ修理

今日は「東海道・山陽新幹線全通記念日」ですね。
1975(昭和50)年のこの日に「ひかりは西へ」の
キャッチフレーズのもと
山陽新幹線・岡山駅~博多駅間が延伸開業し
山陽新幹線が全線開業しました。
これに伴い、東京駅~博多駅間の新幹線が全線開通しました。
「やっと広島にも新幹線が来た!!!」って
当時は盛り上がっていたのをよく覚えています(当時6歳)
じいさんに「新幹線見に行こうよー」と
やたらとねだっていた記憶が…(笑
この年は我らが広島東洋カープが初優勝した年でもあって
春から秋まで広島は大騒ぎだったと思います…
当時の新幹線は当然ながら0系、懐かしいですねぇ
実際に乗ったのはその数年後だったかなぁ…
じいさん曰く「新幹線はトンネルばかりで面白くないぞ」と
言いくるめられてたなぁ(笑
まぁ確かに山陽新幹線の多くのエリアはそうなのですが…

さてさて

本日は「ペンタックスSP」のカメラ修理を行っています。
なんだかんだでSPの修理多いですねぇ
大半がシャッター走行不良に関連するミラーアップで
今回もそのパターンです。
さらに定番のプリズム腐食も抱えており
こちらはプリズム交換で対応します。
シンプルなユニバーサルマウントであるM42マウントを採用し
使えるレンズもペンタックス製スーパータクマー系はもちろん
世界中のメーカーのいろいなレンズが使用可能です。
単純なねじ込みマウントなので
レンズとボディの絞り情報等の交換は一切ありません
そのため世界で2番目の搭載となったSPのTTL露出計は
絞込測光を採用し実際にレンズを絞り込んだ状態で測光します。
当然、F8やF11、F16に絞り込んでいれば
ファインダーはかなり暗くなるので
開放測光に比べれば不便ですが
その構造のシンプルさはトラブルが比較的少なく
経年も考えれば下手な開放測光より良いとも思えます。
SPの場合はマウント脇にある絞込兼用露出計SWで
絞り込み+露出計の起動を行い
シャッターを切ると絞込解除+露出計オフとなります。
(自動絞り対応レンズ使用時であれば)
慣れてしまえば使い勝手は悪くないと思います。
M42レンズにもいろいろあって
自動絞りに対応していない海外製レンズや古いレンズもありますから
その場合にはもう少しややこしいことになりますが
それでもいろいろなM42レンズで
TTL露出計が使えること自体が偉大だと思います。

講釈を並べるのはこのくらいにしておいて
実際の作業に取り掛かります。
とにかく駆動部分は徹底的に清掃して
動きをよくする処置を行っていきます。
プリズムは交換でファインダー内も徹底的に清掃です。
スクリーンやコンデンサレンズは汚れはあるものの
キズやクモリはないのでかなりクリアなファインダーになると思います。
シャッターは動きさえよくしてやれば
安定して高い精度で動作する状態にできそうです。
もともとの構造がシンプルで丈夫なので
本来の状態にしてやればまだまだ快適に使い続けることができるカメラです。

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