今日は「国旗制定記念日」だそうですよ。
1870(明治3)年のこの日(旧暦1月27日)、
明治政府が日の丸を国旗とする太政官布告の商船規則により
国旗のデザインと規格を示したことが由来となっています。
現在の新暦だと2月27日なのですね。
それ以前にも日の丸の旗は存在し「商船国旗」として
定めらていたそうです。
ただ規則ができるまでは船により
それぞれ異なるデザインの旗が掲げられていたのだそうです。
当時の規格は、縦横の比率は7:10で
日の丸が旗の中心から旗ざお側に
横の長さの100分の1ずれた位置とされていました。
その後、比較的近年ですが
1999(平成11)年8月9日に
「国旗及び国歌に関する法律」が成立、
8月13日に公布・即日施行され
日の丸・君が代が国旗・国歌として法制化されました。
国旗の縦横の比率は2:3、日の丸の直径は縦の長さの5分の3
日の丸は旗の中心の位置。色地は白色、日の丸は紅色とされています。
昔は祝日のたびに玄関や門に国旗を掲揚するのが
普通でしたがいつのまにか習慣がなくなってしまいましたねぇ
うちも小さな日の丸の旗を祝日の朝は掲げていて
子供の頃にちょっと楽しみだったのですよねぇ
さてさて
本日は「コニカⅠ」のカメラ修理を行っています。
一般向けのコニカブランドとしては
この「Ⅰ」が最初のカメラとなります。
それまでに対米輸出及び米軍PXで発売されていた
「コニカ・スタンダード」とほぼ同じカメラです。
1948年の発売時にはスタンダードと同じく
ヘキサー50mmF3.5が搭載されていますが
1950年には50mmF2.8を搭載したモデルが追加されています。
シャッターはコニラピッドSでB・1秒~1/500をカバーします。
もちろんレンジファインダー搭載です。
レンズが沈胴式となっています。
シンプルでコンパクトなレンズ一体型レンズシャッター機です。
まだセルフコッキングではなく巻上とシャッターチャージは
別々に行います。巻き止め機構は搭載されていますが
二重露光防止機能等もないので
巻上~チャージ~レリーズの一連の動作は気をつけないと
意図しない多重露光や未露光のコマを作ってしまう可能性があります。
シャッターチャージ&レリーズも
シャッターユニットから直接出ているレバーで行うタイプです。
操作にはこの時代のカメラならではの不便さは少々ありますが
これも慣れてしまえば操作する楽しみになると思います。
お預かりしている「Ⅰ」はシャッターは動作しているものの
やはり少々粘りが見受けられます。
加えて絞り羽根にはかなりの油滲みが見られます。
絞りそのものは動作していますが
油滲みがある場合、そのうちに粘ってくるでしょうし
シャッター羽根と違って絞り羽根を動きにくいままに
動作させていると最悪の場合、羽根破損に繋がり
修理不可能となってしまう可能性もあります。
油滲みが絞りに見える場合は早めに対処するべきかと思います。
他はスローガバナーに粘りが見られ
ファインダーはかなり汚れが目立つ状況です。
やはり一通りの清掃整備が必要な状態だと思います。
まだこれから本格的に分解整備に取り掛かる状況です
上カバーのコニカのロゴが何ともレトロポップでいい感じです。
50年代のレンズシャッター機は
こういうレンズ固定型レンジファインダー機にしても
いわゆるフォールディングカメラや二眼レフにしても
どれも質感が高くカメラが高級嗜好品だということが
よくわかるデザインのものが多く
どのモデルも何とも魅力的ですね。
機能的にもシンプルでキチンと整備すれば
現在でも全く問題なく撮影できるものが多く
趣味のカメラとしてはいいモノが多いと思います。
今回の「Ⅰ」もしっかり整備して
ご依頼者様に存分に撮影を楽しんでいただきたいと思います。
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