日別アーカイブ: 2023年8月5日

コニカⅢのカメラ修理

今日は8月5日…今日も語呂合わせの
記念日の多い日ですね!
「ハコの日」「ハンコの日」「はしご車の日」
「箱そばの日」「発酵の日」
「ハードコアテクノの日」…等々等々
そんな中に「奴(やっこ)の日」なんてのもありますね。
奴豆腐(やっこどうふ)、この季節だと冷や奴ですねぇ
一般的には絹豆腐に濃口醤油かと思いますが
私は濃口醬油の尖った辛みがあまり好きではないのと
触感の好みの問題で「木綿豆腐+ポン酢」ですね。
結構、頻繁にこの組み合わせで食べてます
夏は冷奴ですが冬は湯豆腐でもこの組み合わせですね。
薬味はしょうがに刻みネギで…
お酒のあてにも良いですしご飯にも合いますね。
薬味やポン酢の味の後に広がる
豆腐の優しい甘みが何とも言えず美味しいですよねぇ~
今夜の晩酌のお供もお豆腐にしましょう…
でも調べてみると水溶性ビタミンやマグネシウムが豊富で
代謝促進に効きそうなのは木綿より絹なんですねぇ…
(カルシウムは木綿のほうが豊富)
たまには絹ごし豆腐にしてみようかな…

さてさて

本日は「コニカⅢ」のカメラ修理を行っています。
コニカブランドとしては初のカメラである
「コニカⅠ」から「コニカⅢ」までのシリーズは
50年代らしいレトロなデザインとい高い質感
ヘキサノンレンズの良い写りで人気のシリーズです。
その中でもセルフコッキングが装備され
より現代的に使いやすい「Ⅲ」は特に人気です。
鏡胴根本から生えたダブルストロークの巻上レバーは特徴です。
整備された「Ⅲ」非常に軽快に小気味よく
このレバーを使って巻き上げることができ
使い心地も非常に良いカメラです。

お預かりしている「Ⅲ」はご依頼者様が
最近入手されたカメラだそうですが
いくつか問題を抱えていて
そのままで撮影に使うのは難しい状況です。
まず「Ⅲ」というよりレンズシャッター機全般で定番の
シャッター羽根粘りです。
何回かシャッターを切っていると一見スムーズに開閉するのですが
少し間をおいてシャッターを切ると明らかに
シャッター羽根がゆっくりと開閉します。
実際の撮影では連続して切ることは少なく
ある程度間をおきながら撮影をするのが通常なので
このまま使えばおそらく写真のほとんどは真っ白になってしまいます。
加えて絞り羽根にも油滲みが見えています。
絞り羽根の開閉は今のところ大丈夫ですが
こちらが粘るとシャッター羽根以上に
羽根を破損する可能性が高いので
現状を確認できたら余計な動作をさせずに整備に入ります。
さらにピントリングも無限遠まで回りきらず
その少し手前で止まってしまいます。
さらにさらに「Ⅲ」の特徴でもある
巻上レバーが押し込めるものの
そのあと自力で戻ってきません。
おそらく戻りバネが外れているか切れているのだと思われます。

画像は既に一通りの整備を行って
少し動きが馴染むまで様子見をしている状態のものです。
シャッター羽根、絞り羽根の洗浄清掃の上で
シャッターユニットの整備、レンズ清掃、ピント調整を行い
巻上レバーのバネは取り付け部が切れてしまっていました。
そのバネが挟まっていたためピントリングも
無限遠まで回りきらない状態でした。
もちろんバネは修復し、巻上機構の整備も行っています。
そしてファインダー清掃、距離計調整等々
一通りの整備を行いました。
シャッターは快調に動作しており
巻上も非常にスムーズで気持ちよい状態です。
手に入れてから少し時間を必要としてしまいましたが
改めてご依頼者様には存分にお使いいただき
楽しんでいただければと思います。

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