ミノルタコードオートマットのカメラ修理

今日は「地図の日」だそうですよ。
子供の頃、地図見ることがやたら好きだったことを思い出しました。
小学校の授業で使う「地図帳」は頻繁に眺めていましたし
地元の「住宅地図帳」(酒屋さんとかがよく持っていた分厚いやつ)を
開いては行ったことのない友達の家を探したり
「呉(私の地元)の市境はどこ???」とか
家の近くを流れる川はどこからきてるの???」とか。。。
あ、今でも山用の1/25000地形図をたまに眺めてるかも。。。(笑)

さてさて

本日は「ミノルタコードオートマット」のカメラ修理を行っています。
ミノルタの2眼レフは1937年の「ミノルタフレックス」に始まり
「ミノルタコード」、「ミノルタコード」、「ミノルタオートコード」と進化していくのですが
この「ミノルタコードオートマット」は1955年発売で、
後に発売され国産最高峰と評価される
「ミノルタオートコード」の母体となったモデルです。

ミノルタ特有の上から下へのフィルム送り、
振り子型のピントレバー、セルフコッキング、4枚構成のロッコール75mmF3.5
SSが1/300までなことと、
(見かけることがほとんどございませんが
セイコーシャ製の1/500までのシャッター装備のものもあるようです。)
SS・絞り表示窓が上面にない以外は
ほぼ「オートコード」と変わりありません。
少し数が少ないことも考えると貴重なカメラだと思います。

お預かりしたミノルタコードオートマットは
シャッターが切れないことが多々あるようです。
普通に切れることも確かにあるのですが
シャッター音は軽快に響くのですが
シャッターが開いていないこともあるようです。

原因はシャッター羽根の粘りのようです。
未整備の古いレンズシャッター機でよくあるトラブルですね。

シャッターユニット及び周辺の整備はもちろんですが
ファインダーを映し出すミラーのクモリがかなり酷い状況です。
(写真は取り外したもの)
ここは新品の表面鏡を使って交換いたします。
他、各部点検整備一式を行います。

二眼レフの整備をしていると
自分も二眼レフを使って撮影に出かけたくなってきてしまいますね。

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