オリンパストリップ35のカメラ修理

今日は「なすび記念日」だそうですよ。
なずび。。。子供の頃はかなり苦手な食べ物だったのですが
大人になってからは好きになりました。
子供の頃、食べられなかったのに
大人になってからは美味しく食べられるもの。。。って結構あるような気がします。
大人になってから。。。というのもありますが
お酒を美味しく飲むようになってから大きく変わったような気がします。

さてさて

本日は「オリンパストリップ35」のカメラ修理をご紹介します。
発売は1968年。先に発売されていたハーフ判の「ペンEES」の
35mmフルサイズ版と言って良いかと思います。
内部の構造はほぼ同じ造りとなっています。
さすがにハーフのペンEESよりはほんの少し大きくなってしまっていますが
それでも35mm判だと考えれば非常にコンパクトです。
昔みたいに12枚撮りがあった頃ならまだしも
今、36枚撮りを入れると72枚撮れてしまいます。
ハーフ判を使われている方でなかなか撮りきれない方も多いのではないかと思います。
トリップ35はその点で今となっては逆に使いやすいかもしれません。
細かいことを言えばなるべくフィルムは生ものなので
早く使い切って早く現像に出してしまうのが理想でもありますし。。。

露出計及びオート露出にはセレン光電池を利用します。
つまりは電池を必要としません。
当然、電源を入れる動作もありません。
ピントは目測ですがスナップ的な撮影に使うのであれば
「人3人」のマークのところに固定しておいても良いかと思います。
構えてすぐ撮れるという点では速写性にも非常に優れます。
ちょっとしたお散歩やお出かけに連れて行くには
ベストなカメラかもしれませんね。

写真は既に整備完了後です。
当店にやってきたときには外装もかなり汚れていたのですが
随分、キレイになりました。
動作不良な箇所もいろいろございましたが
モルト交換、シャッター羽根・絞り羽根の清掃整備
レンズ清掃、ファインダー清掃
露出計・オートの点検整備調整、赤ベロ動作部整備調整等々で
快適に動作する状態になりました。

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