今日は「メイストームデー」といって
バレンタインから88日目、恋人同士が別れを切り出すのに
最適な日なのだそうです。
2月バレンタインデー
3月ホワイトデー
4月オレンジデー
5月メイストームデー
6月恋人の日
毎月13日前後に恋人にまつわる記念日があるのですねぇ(笑)
さてさて
本日は「ニコンF」のカメラ修理を行っています。
Fについて、もうここであまり説明する必要は
ないような気がしますが
言わずと知れた伝説的な一眼レフですね。
いろいろ素晴らしい点はあるのですが
やはり個人的にスゴイと思うのはその堅牢性です。
同じような年代に機械制御の一眼レフは
他にもいろいろありますが
基本的には壊れてない(調整は定期的に必要)確率は
Fが圧倒的に高いような気がします。
少々何があっても、とりあえず巻上げができてシャッターが切れる。。。
本当に過酷な状況での使用も前提としたカメラだと思います。
整備をしていてもよくわかりますが
部品ひとつひとつも明らかにオーバークオリティで
「ここまで頑丈にする必要があるのか」と思う箇所も
たくさんあります。
今回のFは使い込まれた感のあるブラックボディです。
適度に剥げた塗装と下地がまたカッコ良いですね。
( ↑ レンズは当店のテスト用レンズを装着しています)
全体的な点検整備一式をということでお預かりいたました。
巻上、シャッターともに動きが少々悪く
巻上レバーは巻き上げた後の戻りが悪い状態です。
定番のスローガバナは固着とまではいきませんが
シャッターが閉じた後にカシャンと戻らずに
またガバナ作動時のように「ジーッ」と鳴って戻ります。
これもガバナ解除部分が動きが悪いために起こります。
シャッタースピードは随分ムラが出ていて
1/1000のときに
走り始めは1/750、視野真ん中で1/500、走り終わり部分で1/250といった感じです。
せっかく露出を正確に決めてもこれではちょっと困りますね。
どれも長く使われずメンテもされていないために
汚れや古い油が動きを妨げていることが原因と思われます。
動作部分を清掃・洗浄して新しい油を注油の上
細かく各部の調整を行っていきます。
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