ミノルタSRT101のカメラ修理

今日は関東は数日振りの曇り空ですね。
昨日はお休みだったので新宿御苑にカメラを持って出かけました。
バラ花壇のバラが満開で非常にキレイでしたが
ちょっと天気が良すぎて日差しが強すぎました。。。
コントラストがつきすぎて撮影するにも少々難しい感じでした。
花の撮影には今日ぐらいの曇天のほうが
光がまんべんなく回ってくれて撮りやすいですかね(笑)

さてさて

本日はミノルタSRT101のカメラ修理を行っています。
おそらく当店で最も修理依頼の多いカメラだと思いますが
少しだけ久しぶりのSRTですね。
ミノルタを代表する機械制御シャッター機で
少々大柄ですが非常に使いやすく
また新品発売時も非常に売れたカメラなので
現存する個体数もかなり多いと思われます。
基本的には非常に丈夫なカメラですが
現存する個体は油切れ等々の原因で
高速シャッターやスローガバナに問題を持っている個体が多いと思います。
整備する側としては露出計連動に多くの糸連動を使っており
ちょっとばかり手のかかるカメラでもあります。

今回、お預かりしたSRTも外観はキレイで
シャッターも切れているのですが
1/1000のSSで実際には1/500も出ていない状況です。
後幕の速度がかなり落ちているようです。
露出計は一見して振りが弱い感じを受けたのですが
計測してみるとLV15時に+2.5段でした。
これではこの露出計の言うとおりにしていると
写真が真っ白になってしまいそうですね。

写真は分解途中に撮ったものですが
まずシャッタースピードの狂いはいつものごとく
幕軸に古い油や汚れが付着し動きが悪くなっていたのが原因です。
清掃して注油した上で調整を行います。
露出計はCDSや抵抗の劣化を疑っていたのですが
写真にも見えるプリズム上のCDSの足部分のハンダ付が
劣化して導通が悪くなっていたことが原因のようです。
古いハンダをいったん除去して新しくハンダ付けすることで
随分、改善しました。

もともとがしっかりできているカメラなので
きちんと整備を行えばまだまだ快適に楽しめると思います。

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