今日は「幽霊の日」だそうですよ。
四谷怪談にちなんだ記念日ということですが
この季節に怪談やホラーは定番ですし
いいですよねぇ~
怪談やホラーはすっごく好きですが
霊魂とかは全く信じてなかったりします(笑)
人の目に見えない何らかの怪奇現象はあってもおかしくないと思いますが
それが人の霊なんて。。。ねぇ。。。
それはともかく劇場で冷や汗が止まらなくなるような
ジャパンホラー映画が見たい今日この頃です(笑)
さてさて
本日は「オリンパスペンF」のカメラ修理を行っています。
ちょっと久しぶりの登場ですね
何度も書きますが「孤高のハーフ判一眼レフ」ですね!
1963年に発売開始、60年代前半の登場というところも
ちょっと驚きですよね。
まだ35mm版の一眼レフが本格的に普及し始めて
間もない頃ですものね。
上カバー部に出っ張りがなくレンズがオフセットされた
独特のフォルムですが
フォルムだけでなく中身の機構も
他のカメラに見られないユニークなものです。
パックマンのような一部が欠けたチタン製の円盤が回転する
ロータリーシャッター、水平方向に動作するミラー、
通常のペンタプリズムではなくポロプリズムを採用
細かいところまで挙げるとキリがありませんが
とにかく変わった構造をしています。
個人的にはこの後、登場する露出計付きの「FT」より
二回巻上の花文字「ペンF」のほうが好みだったりはします。
よくあるトラブルは下記3点でしょうか。。。
・ミラーアップしたままになる
・スローガバナ関連のトラブル
・プリズム腐食
2番目のスローガバナ関連のトラブルは
他のカメラのスローガバナトラブルと違い
ペンFの場合は1/500以外の全てのSSにガバナが
関わっているので低速だけの問題ではございません
(ということは「スローガバナ」って書くのは間違いかな)
3番目のプリズム腐食に関しては
現在、腐食のないプリズムの確保が非常に困難になっています。
今回、お預かりしている「ペンF」はペンFの修理の中で
最も多いと思われる「ミラーアップしたままになってしまう」というトラブルです。
ミラー駆動部も通常の一眼レフとは全く違う構造ですが
ここがバネのテンション抜けだったり、汚れによる固着だったりで
動きが悪くなることが非常に多いです。
写真は一通りの分解整備を終えた後です。
ミラーボックスを取り外し徹底的に洗浄を行った後、注油いたしました。
もちろんシャッターユニット周りの点検整備も行っています。
今回のペンFのプリズムは腐食もなくキレイでしたが
ペンFのキレイなプリズムは年々手に入らなくなってきましたね。
これから最終チェックを行い、必要があれば最終的な微調整を行います。
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