ペンタックスESⅡのカメラ修理

今日は「梅干の日」だそうですよ
子供の頃は苦手で
大人になってから好んで食べられるようになったものって
たくさんあると思いますが
私にとっては梅干もそのひとつです
今ではコンビニのおむすびも梅干入りをよく買いますし
たまに炊き立てのご飯に強烈に酸っぱい梅干が
欲しくなったりします
あ、焼酎お湯割りに梅干入れるのも美味しいんですよねぇ~

さてさて

本日は「ペンタックスESⅡ」のカメラ修理を行っています。
大ベストセラー機、ペンタックスSPに絞り優先オートを
組み込んだモデルですね。
発売は1973年、外観や基本的な構造は
前身のペンタックスESとほぼ同じですが
電子回路は大幅な見直しが行われています。
ESで省略されていたセルフタイマーも復活しました。
同時期に絞り優先オートを搭載し
ライバルとなったのはニコマートEL、キヤノンEF、
ミノルタXE。。。といったところでしょうか。。。

ペンタックスES系は電子基板に問題があると
修理不能の可能性もあるカメラです。
今回、お預かりしている個体は
ご依頼者様のお父様が使われていたものとのことですが
まずは露出計の電源が入りません。
加えて定番のプリズム腐食が発生しています。
メカニカルシャッターも後幕の動きが悪いようで
かなり露光ムラの出る状況になっています。

電子制御カメラの電子基板といえば
ペンタプリズム周りに配置されているのが一般的ですが
ES系の場合、メイン基板はかさ上げされた
底カバー部にあります。ちょっとめずらしい構造です。
ESⅡの場合はマウントエプロン部が下に伸ばされて
そこが電池室となっています。
ニコマートELといいこのESⅡといい
この時代の電子制御機は電池室に苦労が見受けられます。

露出計不動の原因はSW部にあるようで
何とか修理できそうです。
ただし、オートや露出計の精度は大きくズレているので
シャッター周り等々の整備を行った上で調整していきます。

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