オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は言わずと知れた「天皇誕生日」で祝日ですが
「東京タワー完工の日」でもあるのですね。
1958年(昭和33年)のこの日に完工式が行われたそうです。
完成して59年になるのですね。
スカイツリーができたとはいえ、
まだ東京のシンボルであることに
変わりはありませんね!

さてさて

本日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
それまでの一眼レフの「重い、大きい」のイメージを
払拭した最初のカメラだと思います。
この大きさ・軽さを実現するために
それまでの一眼レフにはなかった色々な工夫が
内部構造にも見受けられます。
そのため、ちょっと独特な構造になっている部分もありますが
使い勝手も使用感も良い非常に良いカメラに仕上がっていると思います。
発売開始は1972年です。

OM-1というとプリズム腐食や
巻上関連のトラブルが定番ですが
今回、お預かりしているOM-1は
プリズムもキレイな状態で巻上もスムーズに行われています。
ただし、フィルムカウンターの戻りが悪く
巻き戻しノブの戻りも異様に重いです。
加えて露出計はかなり不安定で指針がふらついている状況です。
巻上やシャッタートラブルの予防も含めて
全体的に整備を行いリフレッシュしていきます。

プリズムに腐食が起きないように対策がしてありました。
随分、昔だとは思われますが
一度、整備が行われていると思われます。

露出計のトラブルは大抵が電池室周りか
on/off・SW部なのですが
今回はそのあたりには全く問題がなく
不安定さの原因は露出計本体からの
ボディアースがしっかり取れていないことが原因でした。
やはり年月が経つと色々なところに汚れは溜まっていくものですね。

シャッターユニット、底部3連ギア、ミラー駆動部
スローガバナー、定番の整備箇所も引き続き
動作状況を確認しながら整備していきます。

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