リコーオートハーフのカメラ修理

今年も今日を入れてもあと3日!
実は今日はお店は一応閉めてはいますが
今日のこの修理だけ終わらせたら
1日かけてお店の大掃除です。
なかなか営業時間中には思い切った掃除ができないですからね。

さてさて

その大掃除の前に
今日の修理は「リコーオートハーフ」です。
オートハーフ自体はここのブログでもよく登場しますが
今回は初代オートハーフです。
これはブログに登場するのは初めてじゃないかな。。。
発売開始は1962年。私よりも少し年上ですね。
もともとはたばこの箱の大きさを目指して
作られたとのことです。
この初代のオートハーフのみ
シャッターボタンが前面に付きます。
後に出てくるオートハーフの代名詞のような存在である
前面アルマイト化粧板も初代にはありません。
ということでボディカラーもシルバーのみ
しかしながら、今見るとこのシンプルさが良いですよね!
レトロ感も満載です。

実は作業の大部分は既に終わっています。
もともとキレイなオートハーフでしたが
外装も清掃してよりキレイになったと思います。
お預かり時にはシャッターが全く切れない状態でした。
一部の部品に変形が見られ
巻上のギアのかみ合わせのタイミングによっては
レリーズロックが全く解除されないような状態でした。
加えてフィルムカウンターがある程度の枚数で
全く前に進まなくなるというトラブルも抱えていました。
どちらのトラブルも動作が悪くなっている状況で
動かしていため、部品の変形を起こしてしまったことが原因です。
古いカメラは現在、何とか動いていても
無理に動かしてしまっている場合は突然トラブルが起こるので
やはり何年かに一度の点検整備は行いたいところですね。

少し時間を置いて後日、最終的なチェックを行って完成とします。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。