ニッカⅢAのカメラ修理

本日で「仕事納め」の方も多いのではないでしょうか。。。
当店も本日が年内最後の営業となります。
明日、12月29日から1月4日まで年末年始休業で
新年は5日からの営業となります。
今年も1年ありがとうございました。
。。。とはいえ、時間を見つけては休み中も
作業は行っていくと思います。
もしかしたらこのブログも更新するかもしれません。

さてさて

本日は「ニッカⅢA」のカメラ修理を行っています。
ニッカ。。。もともとの社名は「ニッポンカメラ」です。
カメラブランド名は「ニッカ」として
いわゆるライカコピーを主に製造していました。
ライカコピーを製造している会社は当時数多くありましたが
今回の「ニッカ」や「レオタックス」等々は非常に造りも良く
現在でも根強いファンが存在します。

今回、お預かりしているニッカは「タイプⅢA」と呼ばれるモデルです。
発売は1951年です。
板金ボディのバルナックタイプのカメラですが
非常にきちんと造られていて
現在でも人気の高いモデルです。
今回の個体は外装のコンディションも非常に良く
大切に扱われてきたことがよくわかります。

しかしながら現在は巻上途中で巻き上げられなくなっていて
シャッター幕を見ると先幕の竿が斜めになっていて
後幕との間に隙間もできてしまっています。
先幕を引っ張るリボンが切れてしまっているようです。
この時代のカメラはシャッター幕交換を前提として
お預かりするのが定石なのですが
分解してみると確かにリボンは切れてしまって
巻上ギアに巻き込んでしまっています。
(そのため巻上ができなくなっていたのですね)
ただし、幕自体は硬化もほとんどなく非常にキレイな状態です。
(随分前の話だとは思われますが過去に一度交換されてるようです)
リボン交換のみで今回は問題なさそうです。

まだ分解し始めたばかりで現状を確認しているところです。
リボン交換のみとはいっても幕のテンションや
シャッタースピード設定はゼロからやり直しなので
慎重に作業を行っていきます。

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