今日は「カメラ発明記念日」だそうですよ。
いわゆる「ダゲレオタイプ」と呼ばれるもので
世界初の実用的写真撮影法ですね。
最初期のものは日中の屋外でも
10分~20分もの露光時間が必要だったそうです。
さすがに静物にしか使えないですよね。
発明された日から179年経ちますが
いまや誰にでもボタンひとつで簡単に写真が撮れ
その場で見ることができ
その場で見せたい人に送ることもできる時代になりました。
改めて技術の進歩ってすごいなぁ。。。と思います。
さてさて
本日は「ペンタックスSP」のカメラ修理を行っています。
ここのところSPの修理依頼も多いですね。
今回、お預かりしているSPは
定番の「ミラーアップしたまま降りてこない」という症状と
「露出計不動」、「高速シャッターが不安定」といった感じです。
先日も書いたような気もしますが
SPのミラーアップトラブルの原因は
ミラー駆動部の動作不良だけではなく
大きな要因はシャッター幕が
スムーズに走りきらないことに起因します。
加えて今回の「高速シャッター不安定」というのも
(1/1000で1/1000出るときもあれば1/400くらいしか出ないこともある)
シャッター幕(後幕)の走行不良による原因と思われます。
シャッター幕走行不良の原因がシャッター幕の硬化等の
原因であると幕交換しか手段がなくなってしまいますが
SPの場合、ほとんどが幕軸の汚れ・油切れが原因です。
写真は分解途中のものですが
これからミラーボックスも外し
幕軸周りの清掃・注油を行っていきます。
露出計不動の原因は電池室裏の接点の
サビ・腐食が原因のようです。
外装には大きなダメージはないものの
塗装剥がれ等がそれなりにある状態です。
でもブラックボディの使いこまれた感のあるものは
またそれはそれでカッコ良いですね。
発売から50年以上経過するカメラですが
しっかり整備すればまだまだ快適に使えます。
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