ヤシカエレクトロ35GLのカメラ修理

今日は3月31日。。。
「一月往ぬる二月逃げる三月去る」といいますが
本当にその通りで、新しい年が始まったなぁ。。。と思っていると
あっというまに年度末です。
私のお仕事にはあまり年度末だからと特別なことはないのですが
昨日は年度末ということでお忙しかった方も多いと思います。
そういえば昨日からついにプロ野球も開幕しました!
今年もハラハラドキドキ、イライラ(笑)するのだろうなぁ。。。

さてさて

本日は「ヤシカエレクトロ35GL」のカメラ修理を行っています。
発売は1973年です。初代エレクトロとベースを同じくする「GSN」を
小型化したモデルです。上カバーのデザイン等を見ていると
本当に初代エレクトロをそのまま小さくしたような印象です。
小さくなったとはいえ最終のGXに比べるとまだ少々大きく
同じ年に出たFCよりも少しばかり大きいですね。
受光素子はそれまでのCDSではなくSPDに変更されました。
低輝度時の応答性が格段に良くなりました。
耐久性もアップしたといいますが
耐久性は個人的にはCDSと大差ないと思っています。

今回お預かりしているGLもシルバーですが
ヤシカといえばこのギンギンギラギラのシルバーが
個人的にも非常に魅力的です。

お預かりしているGLですが
まずシャッターが切れません。
レンズを覗き込んでみるとシャッター羽根が
中途半端な位置で止まってしまっています。
エレクトロは電子制御シャッターなので
電池を入れないとシャッタースピードの制御はできませんが
電池がなくても機械的にシャッターは一定速度で切れるはずですが
シャッター羽根は固まったまま、うんともすんとも言いません。
電源はとりあえず入るようです。

ここまで分解して原因が少し見えてきました。
どうやらレリーズされたときに動作するカムが
強烈に固着しているようです。ここを動くようにすると
とりあえずシャッターは切れるようになりました。
しかし、今度は常に露出オーバーの表示(赤ランプ)が
点灯するという新たな問題が出てきました。
基板内トラブルだとなかなか修理が難しくなってくるのですが。。。
まずは接点のクリーニング、各リード線のハンダやり直しで
状況が変わるかどうか確認します。
並行して各部を整備しながら
まずは普通に動作するようにしていきます。
その上で最終的に精度調整も行っていきます。
ちょっと苦労しそうな予感がしますね(汗)

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。