コニカオートS1.6のカメラ修理

今日は「06・15」ということで
「オームとインコの日」だそうですよ。
子供の頃はインコや文鳥を家で飼ってましたが
かわいかったですよねぇ。。。。
でっかいオウムなんて今でも憧れますが
今から長寿のオウムなんて飼い始めると
私のほうが先に死んじゃいますね(苦笑)

さてさて

本日は「コニカオートS1.6」のカメラ修理を行っています。
コニカオートSシリーズは前身のコニカSシリーズをベースに
シャッタースピード優先AEを搭載したものです。
この時代のカメラではお馴染みの針挟み込み式のAEですね。
(SEのプログラム露出、エレクトロンの絞り優先AE等もありますが)

その中でも「S1.6」はヘキサノン45mmF1.6という
大口径レンズを搭載するカメラです。
発売は1967年です。
この時代のカメラなのでレンズ固定式レンジファインダーといえども
多少、大柄で重量もありますが
その分、内部の機械的には余裕のある設計です。

今回、お預かりしている「オートS1.6」は
電池を入れても露出計が全く動きません。
正確に言うとバッテリーチェックだと指針は振れるのですが
露出計だと全く動かない様子です。
露出計が振れないと光量不足と判断され
シャッターにはロックがかかります。
つまり現状ではオートではシャッターが切れない状態です。
マニュアルモードだとシャッターは切れますが
やはり若干、シャッター羽根に粘りがある状況です。
さらにファインダーはかなり曇っていて
二重像が見えにくい状態です。

コニカオートS1.6は電池室からの配線が
露出計用とバッテリーチェック用の2系統に分かれています。
今回は露出計系統のリード線が腐食してしまい
断線状態になってしまっています。
マイナス側の端子から受光体(CDS)の端子まで
腐食が広がってしまっています。
この部分のリード線を交換することで対処します。

リード線を交換するにはある程度レンズボード側を
分解していかないとなりません。
これからまずは先にシャッターユニットを分離し
シャッター周りの整備、レンズ清掃を行い
その際にリード線も張り替えていきます。

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