キヤノンAE-1のカメラ修理

今日は「ペパーミントの日」だそうですよ。
いわゆる「ハッカ」ですね。
子供の頃はちょっと苦手だったかなぁ。。。
今では全然平気。。。というかハッカ味って好きなほうかも。。。
ペパーミントのハーブティーとか
飲みたくなってきました。。。
今日は全国的に1日雨みたいですが
ペパーミントの爽やかな香りで
リフレッシュするのもいいかもしれません。

さてさて

本日は「キヤノンAE-1」のカメラ修理をしています。
ここのところ、修理依頼が立て続けに入っているカメラですね。
。。。とはいえ、修理を受け付けたのは2月の話なのですが。。。(汗)
この月だけ妙にAE-1の依頼が固まっているのです。
この仕事しているとこんなことが妙に多く
普段あまり修理に入らないカメラが
その時期だけ何台も集中的に入るということがよくあります。
いったい何故でしょうね。。。

お預かりしているAE-1は
ご依頼者様からご指摘いただいている部分では
ファインダーに虫の死骸等、汚れが多い
シャッター鳴きは今のところないが巻上時に異音がする
たまにシャッターがレリーズできないことがある。。。といった感じです。
いわゆる清掃・注油で解決できそうなトラブルですね。
なにはともあれ現状をこちらで一通りチェックするのですが
まずはシャッタースピード、幕軸の汚れもやはりありそうで
先幕の動きが悪く、高速シャッターは速過ぎます。
1/1000で実際は1/2000以下の露光量となっています。
次に露出計。。。測定機の光源を使ってチェックしますが
F16を指してほしいところで、F5.6?一瞬、光源の設定を間違えたかと思いましたが
そうではなく露出計が狂っていますね。+3段といったところです。
オートも同様に+2.8段~+3段以上です。
近年のネガの性能は非常に良いので+3段くらいまでは
意外と普通に写真としてアウトプットされますが
やはり適正露出のネガでないと
そのネガフィルム本来のコントラストや色味ではないと思います。
ましてやポジだったらもはや真っ白です。

余談ですがAE-1の時代あたりまでは
ファインダースクリーンの上に集光のための
コンデンサレンズ(凸レンズ)が使われているものが多いです。
このタイプのものはファインダー清掃するためには
ほぼ間違いなくプリズムを降ろさなくてはなりません。
ファインダーから見ている分にはわかりにくいのですが
このコンデンサレンズがカビやクモリで
随分汚れているものが多いですね。

まずはシャッター周りから整備を行っていきます。
現在は大丈夫ですがシャッター鳴きが今後起こりにくくなるように
ミラー駆動部のギア周りも徹底的に清掃していきます。

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