リコー35デラックスのカメラ修理

今日は7月4日ということで「梨の日」ですよ。
ちょっと実際の旬には早いですが。。。
個人的に桃と並んで一番好きな果物ですねぇ。。。
昔は毎年、梨狩りに行くのが恒例でした。
ありきたりなのですが「幸水」が酸味も少なくて好みかな。。。
早く普通にスーパーに並ぶ時期は待ち遠しいです。
あ、その前に今年も桃をしっかり堪能しなくては!(笑)

さてさて

本日は「リコー35デラックス」のカメラ修理を行っています。
1956年発売のレンズ固定式のレンジファインダー機です。
発売されてから60年以上が経つとは思えないほどの
キレイな個体です。
この時代ですからレンズ固定式といえど
それほどコンパクトではないですし、総金属製なので
ずっしりと重いですが、そこがまた良いのですよね。
シャッターユニットはこの時代の多くの高級カメラに使われている
セイコーシャMXLが搭載されています。
レンズはリケノン4.5cmF2です。
巻上レバーは底部に配置されています。

お預かりしている個体は
先述のように外観のコンディションは非常に良いのですが
シャッタースピードリングが異様に重い状態です。
加えて巻上が1度できちんと巻き上がらず
しっかり巻き上げてもレバーが戻った後に
もう少しだけ巻き上げないときちんとチャージできない感じです。
普通のカメラでもさっと巻き上げるとたまに巻上きれていなくて
もう少し巻上直すことはあると思いますが
(こういうのはしっかり巻き上げきれてないだけ)
この35デラックスは慎重に最後まで巻き上げているのにも関わらず
巻き上げきれない状態です。

ある程度分解したところで判明したのですが
どうやら過去に分解されたことがある個体のようです。
そのときの組み上げ方が間違っているために
SSリングが重かったり
巻上のギアの噛み合わせがズレていて巻き上げきれないようです。
こういう個体は細かく見ていかないと
どんなトラブルが潜んでいるかわかりません。
シャッターユニット、ヘリコイド部、レンズ、巻上機構、レンジファインダー
各部を整備しつつ慎重にチェックしていきます。

写真は整備完了後のものです。
もちろん巻上のトラブルは解消されています。
メッキ部分が美しく眺めているだけで楽しくなってきますね。
紛失していることも多い金属性純正キャップも
質感も高く、古きよき時代を感じさせます。

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