オリンパス35ECのカメラ修理

今日は「冬至」ですね!
北半球では太陽の南中高度が最も低く
1年の中で昼が最も短く夜が最も長い日です。
今日は北緯66.6度以北の北極圏全域で極夜となり
南緯66.6度以南の南極圏全域で白夜となります。
柚子湯に入る日でもありますね。
近くの銭湯、柚子湯やってるかな。。。
あとはかぼちゃを食べるだとか「と」の付く食べ物を食べるとか。。。
今夜は「とうふ」。。。うん、湯豆腐だな(笑)

さてさて

今日は「オリンパス35EC」のカメラ修理を行っています。
1960年代後半から1970年代にかけて
発売された「オリンパス35シリーズ」ですが
SP,DC,EC,RC,LE,ED。。。なかなかわかりにくいですね(笑)
35ECは電子制御シャッターによるプログラム露出機です。
最長4秒の露出制御が可能なモデルです。
レンズはEズイコー42mmF2.8を搭載し
シャッターはセイコーESFです。
他のコンパクトカメラでもおなじみのシャッターユニットですね。
ミノルタハイマチックEやF、リコーエルニカ、キヤノデート、
ミランダセンソレット等々、色々なカメラに使われています。
電子制御シャッターの宿命ではありますが
正直なところ場合によっては修理不能の可能性もございます。
ちなみにミノルタハイマチックEとミランダセンソレットについては
現状では当店で修理を行っておりません。

お預かりしている35ECはご依頼者様の
お祖母さんが使っていたカメラだそうです。
タンスの奥でかなり長い間眠っていたそうです。
地元のカメラ屋さんで一度、修理に出したそうなのですが
電池室の腐食が酷く修理不能ということで
戻ってきたのだそうです。
電池室周辺を開けてみると。。。うん、確かに。。。
電池室の端子はもちろん腐食して断線しています。
さらにその後に繋がる端子台も酷く腐食しています。
端子台のさらにその先でシャッターユニットに繋がるのですが
そこのハンダも緑青を噴いています。

まずはシャッターユニットに直接電圧をかけてみて
動作するかどうかを確かめます。
少々不安定ですがとりあえず動作はするようです。
不安定なのはおそらく接点等の汚れが原因だと思われます。
基板内のコンデンサ等の部品がダメな場合だと
正直なところ当店では修理は不可能ですが
この状態なら何とかなりそうです。

動作をある程度確認できたので
本格的にシャッターユニットの整備に取り掛かります。
他、レンズ、ファインダー等にかなりカビも生えているので
もちろんそちらもできる限りの清掃で対処します。