オリンパスOM-1nのカメラ修理

今日は「地図の日」だそうですよ。
寛政12(1800)年旧暦閏4月19日に
伊能忠敬が蝦夷地の測量に出発したことが由来になっているそうです。
以前にも書いた気がしますが
子供の頃から地図を見るのが好きで
外に遊びに行けない日は家で住宅地図や
地図帳を開いては眺めていました。
今でもちょっと気になることがあったりすると
グーグルアースを開いてすぐに調べ始めます。
そのうち最初に調べていたことはどっかにいってしまって
気の向くままにいろいろなところを見始めるのですが。。。
最近、山はご無沙汰ですが
登山の際にはできる限り1/25000の地図を
持っていくのですが
実際に登山に行く前にこれを見ながら
いろいろイメージするのも楽しいのです。
地図っていろいろと夢が広がりますね!

さてさて

本日は「オリンパスOM-1n」のカメラ修理を行っています。
怒涛のOM-1ラッシュが続いています(笑)
OM-1nは従来のOM-1に
アクセサリーシュー4と純正フラッシュとの組み合わせで
ファインダー内でフラッシュ充電完了確認ランプが
点灯するようになりました。
他、細かい点が変更されたマイナーチェンジモデルです。
修理する立場としては従来のOM-1で
トラブルの多かった露出計スイッチの構造が
改められています。(正確には一部のOM-1も)
でも正直なところ1nのスイッチ部も
それなりにトラブルは起こるのですが。。。

お預かりしているOM-1nは精悍なブラックボディです。
露出計は全く動きません。
シャッターは高速時にかなりバランスが崩れていて
露光ムラが出ています。
プリズムはいつものごとく内部モルトが原因で腐食しています。
加えて巻上部に汚れが多いためか
巻き上げた時に巻上レバーが自力で戻ってきません。

露出計は配線の腐食が不動の原因のようです。交換で対応します。
プリズムも腐食のない中古プリズムに交換します。
他はひたすら清掃で動きをよくすることで
後は微調整で対応できそうです。
巻上部には汚れがいろいろ溜まっているようなので
よりしっかり清掃していきます。

。。。ボディ側はまぁいつものメンテナンスで済みそうですが。。。

付属しているズイコーMCオートS50mmF1.4も
カビだらけのため今回は清掃を行います。
ズイコー50mmF1.4は
Gズイコー標記のものもMCも、どれもそうなのですが
絞り前後のレンズユニットが外れにくいことで有名です。
ねじ込みされているリングが接着剤でしっかりロックされていて
単純に力任せではまず間違いなく緩みません。
溶剤を上手く使って接着剤を緩ませるしかないのですが
今回は特に苦労しました。。。
ここを緩めるだけでボディ側修理の倍以上の時間がかかりました。。。(汗)

絞り前側のユニットがやっとこさ外れたところです。
後ろ側も同様にガッチリ接着されています。

絞りの前後はレンズ内部で最もカビが発生する場所なので
ここが外れないと清掃になりません。
毎回のことですがズイコー50mmF1.4には苦労させられます。

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