オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は「植物学の日」だそうですよ。
植物学なんてそんな高尚なものではないですが
私も花や植物の写真撮るようになってからは
ほんの少しは植物の種類に詳しくなったかな。。。
まぁ、でも公園とかで説明があるところでは
「なるほど!」と納得しているのですが
何も説明のないところだと
「あれ?これ何だっけ?撮ったことあるのだけどな。。。」と
頻繁にわからなくなっているのでまだまだですな(苦笑)

さてさて

本日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
いや、今月、本当にOM-1が多いですね。
2,3日に1台はOM-1の修理を行っているような気が。。。(苦笑)
それだけ「直して使いたい!」と思わせるだけのカメラだということですね。
確かに使い心地も大きさも他のカメラにない
魅力を備えたカメラだとは思います。
ただ、当時の他の一眼レフが軒並み大きくて重い中
これだけのコンパクトさを実現させたということは
それなりに少々華奢な部分があることも事実です。
華奢な部分。。。というとちょっと言い方が良くないかな。。。
定期的にメンテナンスを行わないと
不具合が出やすい箇所がある。。。といった感じでしょうか。。。
それでもOM-1の後に出たフォロワー的機種に比べると
やはり隅々まで考えられてしっかりできていると思います。
電子制御カメラ全盛期になるとこのくらいの大きさのカメラも
比較的多くなっていき
よくできたカメラもたくさん存在するのですが
またそれはそれで構造的には別ジャンルになってしまいますね。

お預かりしているOM-1は
MD対応になる前の前期のモデルです。
今月、整備しているOM-1のほとんどは
MD対応前のモデルばかりなのですよね。
これも偶然の巡り会わせというか。。。
存在する個体は前期も後期も同じくらいあるはずなのですが。。。
まず問題としては
シャッターが切れません。巻上ができません。
ミラーが中途半端な上がりかけの位置で止まってしまっています。
幕位置を隙間から確認してみると
チャージはされていないようです。
まずは底カバーを開けてみるとミラーチャージもされていません。
要は巻上ロックは解除されていなければいけないはずです。
で、その巻上ロックは確かにロック位置で
粘っていたのですがロック解除しても巻上はまだできません。
よく見ると底部三連ギアの位置関係がほんのわずかですが
ズレてしまっています。
ほんのわずかのズレですぐに引っかかって巻上できなくなってしまいます。
一時的に正しい位置に戻してやるとやっと巻上ができました。
シャッターも切れましたがミラー駆動には問題があるようで
まともにミラーアップはできません。
さらに一度シャッターを切ると再び巻上がロックされてしまいます。
やはり根本的に整備・調整が必要ですね。
加えて露出計も全く動きません。
電池室周りの導通には今回は問題がなく
露出計本体の断線等もないようです。
。。。となると最も疑わしいのはSW部ということになります。

特に問題のあるところが大体把握できたところで
本格的に分解整備に取りかかかります。
ミラー駆動部の動作不良の問題が少しだけ大変かもしれません。
いつものことすぎて書くのを忘れていましたが
プリズムは腐食のため交換です。

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