コニカC35FDのカメラ修理

今日は「森林(もり)の日」だそうですよ。
見晴らしの良い稜線の山歩きも気持ちよいですが
涼しい森林の中の山歩きも気持ちよいものです。
季節にもよるのですが
ちょっとひんやりとした苔むす森の中とかは
歩いているだけで森のパワーをもらえそうです。
ただ真夏になるとやたらとアブにまとわりつかれたり
山域によってはヤマビルが出たりします。
梅雨前の今の時期か中秋あたりが
一番快適かもしれませんね。
あぁ、いいですねぇ。。。
北八ヶ岳あたりの森の空気を思い切り吸ってきたいです!

さてさて

本日は「コニカC35FD」のカメラ修理を行っています。
コンパクトで気軽さが売りの「C35(じゃーに~コニカ)」をベースに
38mmF1.8の大口径ヘキサノンレンズを搭載し
シャッタースピード優先AEを装備し
より撮影者が表現できる幅を広げたモデルです
愛称は「すご腕じゃーに~」です。
発売は1973年です。
実は「C35シリーズ」としては最後の距離計搭載カメラでもあります。
輸出仕様はコニカオートS3という名前で発売されていました。

お預かりしているC35FDは
ご依頼者様が最近手に入れたものとのことです。
本格的に使用する前に
一度きちんと整備してから使いたいとのことで
お預かりしました。
露出計もシャッターも一通り動作はしているのですが
動作チェックをしていると
オート時の絞り制御がおかしくなることがあるようです。
例えば露出計がF16を指しているような場面で
実際にシャッターを切ると何回かに一度は
F16に絞らずに開放のまま切れてしまうことがあるようです。
それもこの症状が一度出ると何回かは続くようです。
実際の撮影時にこれが出ると
相当な露出オーバーになってしまいます。
F16の場面で開放になると写真はもはや真っ白ですね。
絞り羽根の粘りなのか
針挟み込み部分に何らかの問題がありそうです。
シャッター羽根にも粘りが少し見られます。
露出計は動作してはいるのですが
1.5V電池でテストしているのに関わらず
随分オーバー気味なのでこれも調整が必要です。

現状を一通り確認したこところで
これから本格的に分解整備に取り掛かります。
C35がベースとはいえ
シャッターユニットは全く別物ですので
整備する側としては完全に別のカメラです。
まずはシャッターユニットと絞り制御部分の
トラブルの原因から調べていきます。

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