今日は「FMの日」らしいですよ。
「F」がアルファベットの6番目、「M」が13番目であることが
由来のようなのですが
この「FMの日」、どこが制定したことかいつから言われているのか
詳しいことがイマイチわかりません。。。(汗)
FMといえばこのブログ的には
ニコンFMとかコニカFMのことを
取り上げたほうがいいのかもしれませんが
一般的にはFMラジオ放送でしょうね(笑)
最近、ラジオを聴くこともほとんどなくなってしまいましたが
小学生~中学生くらいの頃はAMもFMもかなり聴いてたし
大人になってもクルマではFM聴くことが多かったですね。
今はスマホでラジオが聴けるアプリもあるらしいです。
でもどうせ聴くなら昔ながらの
ラジオで聴きたいような気が。。。
あ、いかん、また余計な物欲が。。。(苦笑)
さてさて
本日は「オリンパスペンEES-2」のカメラ修理を行っています。
「ペンEESシリーズ」は「ペンEEシリーズ」のピント調節を
固定焦点からゾーンフォーカスに変更した派生モデルです。
ペンEEシリーズ同様にプラグラムAEでの露出設定で
気軽に撮影できるカメラです。
ペンEE-2とペンEES-2同じ年(1968年)に発売され
ゾーンフォーカス部分以外はほぼ同じカメラです。
もう少し掘り下げると先日ここで紹介した
「トリップ35」も「ペンEES-2」と基本的構造はほぼ同一で
EES-2の35mm判といえる内容です。
EE-2もEES-2もシリーズ2代目ということもあり
裏蓋は蝶番式に変更され
ASA感度は400まで対応可能となり
フィルムカウンターは自動復元式となりました。
随分、使いやすい仕様に変更されました。
セレン光電池を使用した露出計の指針を
挟み込んでその位置に伴って露出を決定する
「指針挟み込み」タイプのオート露出です。
指針の位置によって
シャッタースピードは1/250、1/30のいずれかに設定され
絞りも明るさによって決定されます。
オリンパスお得意の赤ベロも装備され
露出計指針がある程度振れていないと
ファインダー内に赤ベロが出現し
シャッターはロックされます。
これがあるおかげでこのタイプのカメラにありがちな
「キャップを付けたまま撮影してしまう」というミスも予防しています。
お預かりしているペンEES-2は
シャッターは一見快調に切れています。
赤ベロもきちんと作動しています。
しかしながら絞りが最小絞りになったままで
明るさを変えようがフラッシュモードでマニュアルに設定しようが
全く動いていくれません。
絞り羽根が完全に固着してしまっているようです。
赤ベロが明るさによって動作したりしなかったりはしているので
露出計は生きていると思われますが
念のため、明るさを変えながらシャッター音をしっかり聞いてみると
確かに1/250と1/30に切り替わるようです。
ということは精度はともかくセレンや露出計は大丈夫なようです。
絞りユニット(写真真ん中手前)の2枚の絞り羽根は
ピタッと見事にくっついてしまっていました。
絞りユニット周辺にもうっすらと油シミがあったので
油の染み出しによる固着です。
シャッターユニット側にも油が染み出しているようなので
シャッター羽根の洗浄も行います。
シャッターユニット、絞りユニットが本来の動きを取り戻したところで
組みなおして精度の調整を行っていきます。
ペンEE系のピントは前玉回転式なので
レンズを外したら必ずピント調整を入念に行います。
もちろん外すときに位置は記録しているので微調整程度です。
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