フジカST801のカメラ修理

今日は「レインボーブリッジ開通記念日」だそうです。
今年で開通してから26年なのですね。
バイクやクルマ持っていたときには
お台場に行くことも多かったからよく通りました。
お台場から見るライトアップされたレインボーブリッジも良いのですが
レインボーブリッジ上から見る都内の夜景がまたいいのですよねぇ
お台場パレットタウンの観覧車の側に
今はもうないのですが大きなゲームセンタ-があって
一時期、夜中にやたらと行っていたことを思い出しました。。。
そういえばレインボーブリッジ、歩いて渡ったことはないですね。
遊歩道があるので一度は歩いてみようかな。。。

さてさて

本日は「フジカST801」のカメラ修理を行っています。
フジカSTシリーズは元々、M42マウントを採用していて
露出計は絞込み測光だったのですが
STシリーズ第二弾となった「ST801」で開放測光機能が採用されました。
当然、通常のM42マウントでは絞り情報の伝達ができないので
開放測光に対応するためにレンズも
M42マウントに絞り情報伝達用のピンを備えた
「フジカSTマウント」のレンズが発売されました。
基本的な部分はM42マウントなのですが
絞り伝達用のピンが干渉しトラブルの元になることもあるので
M42マウントと考えないほうが良いと思います。
ST801ボディ側の話に戻りますが
1972年発売のカメラですがファインダー内露出計表示は
既にLEDが使われています。
機械制御シャッターの最高速は1/2000秒で
布幕横走りシャッター機としては唯一のものではないかと思います。

お預かりしているST801は
長年仕舞いこまれていたものをご依頼者さまが見つけてきたとのことで
かなり長い間使われていなかったものと思われます。
4LR44電池を使用する電池室は腐食して緑青がかなり付着しており
露出計は残念ながら動作していません。
ファインダーを覗くとおそらくプリズムに発生していると思われるカビが
はっきりと確認できます。
シャッターはとりあえず動作していますが
自慢の1/2000は1/750程度しか出ていない状態です。
装着されているEBCフジノン55mmF1.8レンズは
カビがびっしり内側まで付着していて
とてもこのまま普通に撮影できる状況ではございません。
全体的にリフレッシュが必要な状態ですが
整備していけば十分に快適に使えるようになると思います。

まだ現状を確認しただけの状態です。
これから本格的に分解整備に取り掛かります。
意外としっとりしたシャッター音が非常に心地よいカメラです。
実は整備する立場としては
なかなか手のかかるカメラだったりしますが
がんばってしっかり整備していきます。

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