オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は「鰹節の日」で「冬にんじんの日」で
「和食の日」なのだそうです。
何だか温かい煮物が食べたくなりますね。
年齢のせいもあるし、もともとがあまり濃い味のモノが得意でないこともあり
最近は少し薄味の和食が美味しく感じます。
。。。とはいってもタレたっぷりの焼肉とか
ソースたっぷりのお好み焼きも好きなので
単なる気分なのかも。。。(苦笑)
それはさておき。。。
煮物や焼き物であまり味噌味や醤油味で
こてこてに味付けしてあるものは
どちらかというと苦手です。
スーパーとかで出来合いの煮物とかを買うと
大抵の場合、味が濃すぎるのですよねぇ。。。
ほんのり味付けしてある里芋とかレンコンとかニンジンの煮物が食べたいですねぇ
もちろん合うのは日本酒ですよねぇ。。。
(結局、お酒を美味しく飲みたいだけだったりします(笑))

さてさて

本日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
毎月コンスタントに数台は修理依頼があるカメラです。
最大の魅力は一眼レフとしては特筆すべき軽量コンパクトさですが
個人的には上品で耳障りさの全くないシャッター音だったり
シャリッとした感じの巻上が魅力だとも感じます。
もちろん他にもOM-1と同等の軽量コンパクトな一眼レフもあるのですが
そのほとんどがOM-1より随分後に発売されたものです。
ここはやはり軽量コンパクト一眼レフのパイオニアでもある
OM-1に敬意を払いたいところだと思います。

その軽量コンパクトさや静かな作動音を実現するために
内部にはいろいろ工夫を凝らされていて
基本的には機械制御シャッターで丈夫にできているのですが
さすがにこれだけ長い年月が経過すると
同時期の大きく重い一眼レフに比べると
多少華奢な部分が出てきていてもしかたがないと思います。
ただ、ほとんどのトラブルはしっかり整備することによって解消されますし
一度、整備を行えばまた長い間、問題なく動作します。

今回、お預かりのOM-1はいわゆるMD対応の後期モデルです。
プリズム腐食もなく(おそらく以前に対応済みと思われます)
シャッターも露出計も動作しているのですが
ミラー駆動部に動作不良が見られ
レリーズ→完全にミラーアップ→シャッター作動までの動作に
妙なタイムラグがあります。
動作を見ているとミラーの動きが妙に遅いのですね。
これだと静物を撮る分にはあまり問題ないですが
動きのあるものを撮ると明らかに撮影しにくいと感じるはずです。
加えて測定機できっちり計ってみると
シャッター速度、露出計の値にも狂いが見られます。
おそらく前回の整備から数十年は経っているものと見られ
さすがに各所に狂いや汚れ、油の劣化等による影響が見られる頃です。
もちろん各部の清掃、整備で再び快適に動作するようになります。

まだ分解に取り掛かったばかりの状態ですが
これからシャッター幕軸、ミラー駆動部、
OM-1ならではの底部三連ギアの清掃・整備から取り掛かります。
基本的には機械制御でシンプルな構造なのですが
実は調整箇所も多く独自性の高い構造からなっている部分も多いので
突き詰めていくと意外と整備の大変なカメラでもあります。
いつものことですが慎重に作業を進めていきます。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。