オリンパスXAのカメラ修理

今日は「漢字の日」だそうですよ。
毎年、清水寺でこの日に「今年の漢字」が発表されます。
今年は何になるんでしょうねぇ。。。というか
私、個人的には「漢字の日」はいいのですが
この「今年の漢字」にはあまり興味ありませんが。。。(苦笑)
日本語の良いところはやはり感じとひらがなの組み合わせですよね
私は日本語しかできないし他の言語のことはわかりませんが
漢字とひらがなの組み合わせで
とても細かい情景や心の動きを表現できる日本語って素晴らしいと思います。
その分、非常に使い方が難しい言語だとも思います。
(「あぁ未だに日本語使いこなせていない」と思うことのなんと多いことか。。(汗))
死ぬまで勉強ですからね。
正しい日本語を使いこなせるように今から少しずつでも
上達していけばよいなぁ。。。と思います。

さてさて

本日は「オリンパスXA」のカメラ修理を行っています。
軽量コンパクトなカメラを得意とするオリンパスらしいカメラです。
このXA以降、同じような形のカメラがたくさん出てきますが
このスライド式のレンズバリアはXAが元祖です。
レンズキャップを不要とし
ファインダー窓を一緒に開閉することにより
レンジファインダー機でお約束のレンズキャップ取り忘れも起こらず
レンズのでっぱりがないフラットな形状で
持ち歩きに非常に便利等々。。。
非常に魅力の多いカメラです。
XAシリーズには5種類のモデルが存在するのですが
レンジファインダー装備なのも
絞り優先AE搭載なのもこの初代XAのみです。
気軽に余り手間をかけずに撮るには他のXAが良いと思いますが
ある程度、撮影者側でコントロールしようと思うと
やはりこの初代XAが一番良いかと思います。

XAは基本的に修理の難しいカメラだと思います。
独創的な部分が多いのもそうですが
電子部品関連のトラブルも多く
正直やってみないと直るか直らないかわからない。。。ということの多いカメラです。
今回お預かりのXAも単純なトラブルではなさそうです
明るい場所でシャッターを切っても
絞りがどのポジションだろうと1秒くらいのスローシャッターになってしまいます。
シャッターが粘っているとかそういう
機械的なトラブルではなく制御系に何かしらの問題がありそうです。
XAのこの手のトラブルは修理不可能な場合も多いです。
今回もやってみなければわからない。。。といった状況で
電圧・通電のチェックを細かく行いながら
基板周りやマグネット、各接点の清掃や
できる限りのことをいろいろやってみた結果
一部の通電が上手くいっていないことが発覚し
何とか修理することができたような状況です。
これが基板内部電子部品の不良であればお手上げだったと思います。

もちろん並行してレンズ清掃やピント調整
ファインダー清掃・調整等々の通常の整備も行いました。
少し時間をおいて様子見を行っていますが
動きは非常に安定しています。これなら大丈夫でしょう。
XAは1979年発売でXAシリーズは80年代前半のカメラですが
このあたりのカメラがある程度普通に当店あたりで
メンテナンスできるカメラとしての限界ではないかと思います。
正直なところ80年代後半からのカメラは
もう手が付けられないものばかりです。
XAにしろ修理不可な場合もたくさんあると思います。
何にせよ、今回のXAが無事に復活して安心しました。

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