オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は「春の睡眠の日」だそうです。
まぁ、「春眠暁を覚えず」ともいいますし。。。
でもこの季節じゃなくても
温かいお布団できっちり快適な室温がキープできていれば
年がら年中、気持ちよくって起きられないですけどね(笑)
もともとしっかりめに睡眠とっておかないと
あらゆるパフォーマンスが激落ちするタイプではありますが
入院生活でやたらと寝ることに慣れてしまったのか
ちょっと傷んでしまった脳が睡眠を欲しているのか
少し集中して何かを行うと
その後、異様に眠くなるのですよねぇ。。。これまた困ったもんだ。。。(苦笑)

さてさて

本日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
当店にはいろいろなカメラがやってきますが
やはり圧倒的に修理・整備依頼が多いのはOM-1ですね。
それは壊れやすいから。。。とかネガティブな理由ではなく
単純にそれだけ人気のあるカメラだからだと思います。
何にせよ、この時代のカメラで未整備の個体は
なかなかそのままで普通に撮影に使える。。。とはいきませんからね。
やはりその魅力は同時代の他機種では見られない
軽量コンパクトさと上品な操作感覚にあると思います。
他メーカーができなかった軽量コンパクトさを実現しているということは
さすがに若干華奢な部分もあるということでもありますが
基本的にはシンプルな構造のカメラです。
きちんと整備を行えば快適に撮影に使える状態になるカメラでもあります。

お預かりしているOM-1はいわゆる「MD」モデルで
モータードライブ対応となったモデルです。
OM-1の中で言えば中期~後期モデルといったところです。
一通り動作してはいるのですが
まずは定番のプリズム腐食でファインダー視野下部に
モヤモヤとした腐食が確認できます。
内部のギア・幕軸はやはり汚れが溜まっているようで
高速シャッターの精度が出ていない上に
切るたびに値が安定しない状態です。
特に1/1000、1/500の高速シャッターでは顕著に不具合が確認できます。
露出計は若干の調整でいけそうですが
OM-1は電池端子やSW部、配線に問題があることが多いので
細かくチェックを行い必要に応じて整備を行います。

写真は上カバーをまずは外したところですが
相変わらずの接眼レンズとプリズムの間に
貼られたモルトがボロボロに劣化し
プリズムの腐食を引き起こしています。
こうなるとプリズムは交換するのが最も確実な処置だと思います。
(当店では行いませんが再蒸着という方法もございますが。。。)
プリズム腐食がここまで放置されているということは
当然、ちゃんとしたメンテナンスは長年行われていないと思われますので
動作部分を中心に慎重にチェックを行いつつ
これから分解を進めていきます。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。