ミノルタSR-1のカメラ修理

今日は5月3日。。。
「ごみの日」、「ゴミ片付けの日」、「そうじの日」だそうですよ
どれも「ご(5)み(3)」の
語呂合わせが由来となっている記念日です。
掃除は常日頃から少しずつこまめにやっておいたほうが
効率よいことはわかっているのですが
ちょっと油断すると汚れがたまってから
しかたなく掃除するパターンに陥りがちです(汗)
お店はまだしも自宅がちょっとひどいので
どこにも行かないGW中にしっかり掃除しておきます!
あ、お店のエアコンのフィルターは
昨日、しっかり掃除しました!
いきなり冷房の出番が来そうな
暑さですものねぇ。。。

さてさて

本日は「ミノルタSR-1」のカメラ修理を行っています。
1959年に発売されたカメラです。
前年にミノルタ初の一眼レフカメラ「SR-2」が発売され
(最初なのに「2」。。。数字が大きいほうが上位機種ということからしいです)
SR-2の普及版として追加となったのが
「SR-1」です。普及版といいますが初期のSR-1は
SS最高速が1/500以外はSR-2とほぼ変わりません。
ただ、このSR-1、デビュー以来毎年ののように結構おおがかりな
マイナーチェンジが行われます。
それでもモデル名はSR-1のままなので
同じSR-1でもボディの形から違う。。。なんて現象が起きています。
ボディ形状だけで4種類存在します。
当然中身もそれぞれ細かく異なるので
修理時に部品交換が必要な場合は非常に厄介なカメラです。
(最も交換頻度の高いプリズムはSR-1,2,3共通だから
まだよいのですが。。。)

お預かりしている「SR-1」は
おそらく1963年のモデルかと思われます。
前年には「SR-7」が登場しており
それに合わせてボディのデザインも変更され
フィルムカウンター窓がそれまでの巻き戻し側から
巻上側に変更されています。
中身もSR-7との共通化が行われています。
こうしてみるともはや初期のSR-1とは別物です。
上位機種は「SR-2」→「SR-3」→「SR-7」と
モデル名も変化しているのに
中身は同様に進化しているのに「SR-1」は
ずっと「SR-1」のままなのです。
比較的後期の63年式とはいえ
もはや60年近く経過しようとしているカメラです。
もちろんそのままで快適に使える状態ではありません。
しかしながらさうがタフなSR系で
とりあえずはシャッターは動作します。
。。。。とはいえ、油切れの状態で一生懸命何とか
とりあえず動いているという状態で
「あぁ、もういいよいいよ、無理しないで!」と言いたくなる状態です。
(自分でシャッターを切っておいておかしな話ですが)
ちなみに1/1000に設定した状態で
1/100程度しか出ない状態です。
後幕の動きが圧倒的に悪いようです。
スローシャッター時にはガバナを引っ張り切れずに止まりそうな状態です。

シャッターもそうですがミラー駆動部、巻上部
駆動部分の動きは全て悪いです。
もちろんファインダー内やレンズ内にも
結構なカビや汚れが見受けられます。
このままでは使える状態ではありませんが
どこかが致命的に破損しているわけではございません。
とにかく分解して古い油や溜まった汚れを取り除き
新たに注油を行い、限られたバネの力で
スムーズに動けるように整備を行います。
その上で微調整を行うと全く問題なく
撮影に使える状態になると思います。
まだ現状チェックを行っただけの状態です。
これから本格的に分解整備に取り掛かります。

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