ニコマートFTNのカメラ修理

朝から梅雨らしいシトシト雨ですね。
今朝は尾崎亜美さんの
「Walking in the rain」で静かに始まりました。
(なぜか無性に聴きたくなっただけ(笑))

今日は「パフェの日」なのですね!
そう聞いて当然、甘いパフェを想像するのですが
この記念日、野球の完全試合(パーフェクトゲーム」が
元々の由来なのですね。
ただ美味しいほうの「パフェ(parfait)」も
フランス語で「完全な(パーフェクト)」という意味であるということで
「完全試合」に通ずるとして記念日とされたのだそうです。
今日みたいなシトシト雨の日は
昔ながらのドライブインにクルマで乗り付けて
美味しいパフェとホットのブラックで
雨模様を眺めていたいですねぇ。。。
(今や自家用車持っていませんが。。。(苦笑))
これも時代の流れだと思いますが
郊外の何でもない道路わきによく見かけた
「ドライブイン」はもはや絶滅危惧種ですね。。。
レトロな純喫茶とかは都内だと
意外と生き残っていたりするのですが
郊外のドライブインは本当に見かけなくなりました。
まぁ全国チェーンのファミレスでもいいのですが。。。
何か違うのですよねぇ。。。(笑)

さてさて

今日は「ニコマートFTN」のカメラ修理を行っています。
機械制御シャッターを搭載した中級機です。
ニコマートFT系にも何種類かあるのですが
一番流通しているのはこの「FTN」だと思います。
前モデルのFTに「開放F値補正操作」(いわゆるガチャガチャ)を
装備し、ファインダー内にSS表示も追加されたモデルです。
この時代のニッコールレンズはカニ爪を使って
絞り情報を伝えることはできたものの
TTL露出計を連動させるにはそれとは別に
装着レンズの開放F緒を伝える必要がありました。
FTN以前のモデルではレンズを交換するたびに
ダイヤルでそのレンズの開放F値をセットする必要があったのですが
ガチャガチャが装備されてからは
レンズ装着時に絞りリングを一往復させることで
簡単に開放F値がセットされるようになりました。
これ使っていると一往復させることがクセになるので
ほぼ自動にセットされる感覚になります。
ニコンFのフォトミックファインダーも同様で
フォトミックFTNファインダーであれば同様の機能を持っています.
ニコマートのほうは中級機ということで
コストもかなり意識してシャッターはコパル製のユニットシャッターですが
これがまた丈夫なシャッターで少々のことでは
壊れることをしりません。

ただし、お預かりしている今回のニコマートftnは
そのシャッターユニットに問題がありそうです。
シャッターは羽根の位置から判断すると
チャージ状態になっているようで
ミラーチャージもされています。
で、レリーズボタンを押すとミラーがカポンとアップし
そのまま何も起こりません。
ミラーアップはするけどシャッターは全く動かないという状態です。
ご依頼者様にお話を伺うと
底カバーを外してなにやらいろいろ弄ったとのこと。。。。
うーん、こうなると何が起こっているのか外からでは
予想がつきません。。。

まずはミラーボックス側には何も問題はないようで
シャッターユニット側のミラーボックスとの連携部が
全く機能していないようです。
シャッター駆動部基部のカギを外してやれば
シャッターはとりあえず動きのですが
全くミラーボックス側と連携できない状態です。
どうやら連携部の奥の部品が破損している様子です。
通常こんなことにはならないとは思うのですが。。。
やはり下から何か弄ったときに壊してしまったのだと思われます。
もう少しいろいろやってみますが
あまり上手くいかないようであればシャッターユニットごと交換します。
ユニット交換ができるのがこのタイプのシャッターの利点ではありますね。
もちろん新品のシャッターユニットは入手不可ですので
ジャンク品から以前拾い上げている
動作良好なシャッターユニットを使用します。
(結果から先に言うとこの後、ユニット交換で対処することにしました)
シャッターの問題がとりあえず解決してから
ミラー駆動部、巻上部、露出計、ファインダー等々
各部点検整備一式を行っていきます。

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