ヤシカエレクトロ35GSNのカメラ修理

11月ももう27日。。。27日といえば
お店の家賃やらいろいろと引き落とされる日で
ネットで口座を見るとがっくりとくる日です(笑)
27日で金曜日。。。
あ、もうそろそろみなさん
忘れてしまっているかもしれないし
これの恩恵を受けている方が
世の中にどれだけいるのかわかりませんが
今日は「プレミアムフライデー」ですよ。
これもコロナ禍の影響もあって
積極的に早めに仕事を終わらせて
食事や旅行に出かけましょう!とも
言ってる場合じゃなくなっちゃいましたねぇ
そもそもリモートで出社していない方も
多少はいらっしゃるとは思いますが
通勤していらっしゃる方は早めに終わらせて
家で美味いものでもいただきましょう
じゃ、私も。。。とはならないですねぇ(苦笑)
作業は遅れ気味だし月末近いし
週末は稼ぎ時ですし
気合い入れてラストスパートです。

さてさて

本日は「ヤシカエレクトロ35GSN」のカメラ修理を行っています。
うーん、本当に最近、エレクトロの仕事多いですねぇ
「GSN」はいわゆる初期のエレクトロの集大成といえるモデルです。
これ以降のエレクトロ35は小型化され
スペックや基本的構造はともかく
外観的には初代の面影がなくなっていくのですが
この「GSN」までは基本的に初代エレクトロの
マイナーチェンジ版といっても良いと思います。
初代と同じ大きさ、ほぼ変わらないデザインのカメラです。
内部的にはモデルが変わることに
部品の材質等に小さな改良を重ねてきていますが
基本的な構造は初代とそれほど変わりまりません。
前モデルの「GS」で変更された新コーティング採用の
カラーヤシノンDX45mmF1.7レンズは引き継がれ
写りの評価も非常に高いカメラです。
「GS」からの変更点はアクセサリーシューに接点が追加され
ホットシューとなったことくらいでしょうか。。。
個人的にはこの初代からの流れをくむデザインが
やはりエレクトロらしいと感じますし
特にシルバーモデルはヤシカらしいギンギラギンの派手なシルバーが
何とも言えず好みです。

お預かりしている「GSN」はその特徴的なシルバーが
非常に際立つほどキレイな外観を保ったモデルです。
このカメラの場合は「ピカピカです」というより
「ビッカビカです」というほうがしっくりきますね(笑)
電池室の腐食の多いカメラですが
この個体は電池が長期間入れっぱなしになったこともないようで
電池室蓋も内部の端子も非常にキレイです。
電池を入れてバッテリーチェックを押すと
まぶしいほどカウンター部のランプも光ります。

。。。でも、シャッターが全く制御されないのです。

シャッターを切ると明るさに関係なく同じように切れてしまいます。
電池を抜いても同じ動きなので
電気的制御が全くされていない様子です。

よくあるパターンとしては
根本的に電池室から電源が供給されない場合が多いですが
今回はバッテリーチェックも点灯しますしそんなことはありません
あと、エレクトロで多いのは電源は入っているのだけど
シャッター羽根駆動部の粘り・固着により全く制御されないという
パターンも多いのですが
その場合は明るぎる設定にしてみたり少し絞って薄暗い場所に
向けると赤・黄の警告灯は点灯するのですが
今回は警告灯も全く反応しません。
シャッターユニット(オート制御部も含む)に
全く電源が供給されていない感じです。

とりあえずある程度のところまで分解して
テスターでいろいろ当たってみると
やはり制御部手前まではちゃんと電源はきています。
。。。ということは内部のどこかで断線しているのか
接触不良になっている可能性が高いと思われます。
これはちょっと厄介そうです。
接点や配線をひとつずつチェックしていくしかなさそうですね。
時間はかかりそうですが
とりあえず:取り掛かっていきたいと思います。
根本的な原因がわかったところで
他部分の通常整備にも取り掛かっていきます。
何となく勘ですが何とかなりそうな気がするのですが。。。
こればかりはこの類のカメラはやってみないとわかりませんね

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。