ミノルタSR101のカメラ修理

今日は3月31日…
「さん(3)さ(3)い(1)」(山菜)ということで
「山菜の日」なのだそうです。
ちょっと苦みがあって野性味溢れる山菜の
素朴な味は何ともいいですよねぇ…
…と今ならば言えますが…
子供の頃~若い頃(20代くらいまで?)は
ちょっと苦手だったかな…あの苦みと青臭さが…
基本的に本来、野菜そのものがあまり好きではなかったのですよねぇ
魚もそうですが…
それがいつの間にか野菜も魚も大好物になってしまいました。
逆にものによりますが脂っこいものと
味が濃すぎるもの(マヨネーズ系、味噌味の濃いものとか)は
年々に苦手になっていきます。
味覚って変わるものなのですねぇ…というか
加齢により食べ物の好みが変わってしまっただけなのか(笑)
山菜の話に戻りますが
タラの芽とかわらびとかふきのとうあたりが王道ですが
やはり美味しいですよねぇ
その独特の香りと苦みを味わえるのも
この春先だけなのです…
山菜そばとか山菜おこわとか無性に食べたくなってきました。
今度の休みにそういうのが食べられるとこまで行ってくるかな…

さてさて

本日は「ミノルタSR101」のカメラ修理を行っています。
1975年に発売されたミノルタとしては最後の機械制御シャッター機です。
SRシリーズの最後のカメラでもありますね。
正確に言うと「SR505」とこの「SR101」が同時に発売されたので
この2機種が最後のSRシリーズとなります。
「SR505」が「SR-Tスーパー」の後継機で
「SR101」が「SR-T101」の後継機です。
大きな違いといえばファインダー内絞り表示の有無といったところです。
このファインダー内絞り表示の関連でペンタ部のデザインも微妙に異なります。
この「SR101」&「SR505」が発売される2年前には「X-1」が
前年には「XE」が発売開始されています。
これ以降、ミノルタは電子制御機であるXシリーズに移行し
1985年にα7000が出るまでは「Xシリーズ」を主力として販売していきます。
メンテナンス性の良さでいうとやはり「SRシリーズ」ですね。
X系の修理も当店は行いますが
やはり修理不能と判断せざるを得ないことがやはりある程度はございます。
動きの正確さや安定性をいえば電子制御機に軍配が上がりますが
整備的に「少々何があってもなんとかなる」という面と
電池がなくったって「なんとかなる」という面では
やはり機械制御で基本的にシンプルなSRシリーズが有利かと思います。
どちらもそれぞれ良さがありますけどね

お預かりしているSR101は「全体的に整備してほしい」という要望と
「連動糸が切れたようなのでそれの修復もお願いしたい」ということで
お預かりしています。
連動糸が切れたと聞いたときには
シャッタスピードダイヤルに連動しているほうの糸かと思いましたが
今回はそちらではなくレンズの絞り連動爪とリンクする
マウント部のほうの連動糸のようです。
レンズ絞り連動爪部分がテンションゼロでスカスカになっています。
どうしてそうなったか詳細はお聞きしていませんが
どちらにしても普通に使っていて切れるような糸ではないので
ご依頼者様かどうかはわかりませんが
分解しようとして切ってしまったのだろうなぁと思われます。
(上カバーに開けた形跡もあり)
まずは糸の状況を確認したいのでマウント部を少し分解してみます。
あれ、連動糸自体はいますし切れている風でもありません。
でもテンションは全くかかっていません。
どうなってるんだ?と思いつつ
上カバーも開けてみます。
シャッターダイヤルを外すときに連動糸のテンションが
目いっぱい緩んだ位置にしておかないと
ダイヤルを外した瞬間にかなり高い確率で糸が切れてしまいます。
今回はそこは大丈夫そうなのでそれは知っていたのかな…
で、上カバーを外してみると何となく状況が理解できました。

上の画像でも取り付けてあるのですが
上カバーを外すと巻き戻しクランク下の
テンションを作っているプーリーが
何も抑えられていない状態になり
ちょっとしたことで外れてしまいます。
それを防ぐ為、カバーを外したらすぐに上カバー上に付ける
抑え蓋をすぐにつけて軽く締めておくのです。
おそらくそれをしていなくて
テンションプーリーが外れてしまい
連動糸も外れてテンションがゼロになってしまったものと思われます。
こうなるとちょっと厄介です。
まぁ原因がわかったので後はじっくり時間をかけて
正しい状態に組みなおします。
それにある程度目処がたったら
並行してシャッターや巻上関連の整備、ファインダーの清掃等々
一通りの整備を行っていきます。

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