今日から8月ですね!
8月1日は記念日もたくさん設定されています。
水の日、肺の日、島の日、花火の日…
宮島水族館の日だったりもします。
そんな中、「パインの日」ともなっていますね。
「パ(8)イ(1)ン」の語呂合わせです。
8月はパインの生産の最盛期。
さらに8月は「パイン消費拡大月間」に制定されているそうです。
「パイナップル」は、形が松かさ(pine)のようで
味がりんご(apple)のように甘くておいしいことから
それぞれの言葉を組み合わせて
「Pineapple」と呼ばれるようになったのだそうです。
この季節に軽く冷やしたパイナップルな
本当に美味しいですよねぇ
夏は美味しい果物の多い季節ですが
パイナップルも身近にお手軽に手に入りますものね。
丸っと1個だとなかなか大変ですが
スーパーでは簡単に食べられる「カットパイン」が
売っていて私もよく買って帰ります。
これも少し辛口の白ワインが合いますよねぇ…(笑
ちなみに8月17日は今度は「パイナップルの日」となっているそうです。
この日も同じようなこと書くかも…とカレンダーを見たら
その日は当店休みですね!
やっぱり今日、「パインの日」を取りあえげて正解のようです(笑
さてさて
今日は「キヤノンP」のカメラ修理を行っています。
1959年に発売されたレンズ交換式レンジファインダー機で
10万台製造されたヒット作です。
「P」はポピュレール(Populaire)の頭文字で
「人気のある」というような意味です。
まさにその名の通りに人気機種となりました。
フォーカルプレーンシャッターのレンジファインダー機というと
当時は高級機なのですが
「P」は高級機でありながら大衆路線カメラという
矛盾したような性格のカメラでした。
コストのかかるキヤノンお得意の
3段変倍式のファインダー機構は搭載せず
35mmレンズ用の全視野内に50mmレンズ用と100mmレンズ用の視野枠を
ルミフィールド式で示す等倍型の
パララックス自動補正式として簡略化しました。
そのため、このクラスのカメラとしては
比較的低価格で発売され
機能と価格のバランスが非常に優れていると評価され
ヒットに繋がりました。
普及機であるとはいえシャッターは金属幕で
ファインダーはプリズムで作られていて
非常にしっかり丈夫に作られたカメラです。
加えてファインダーの見えや巻上の感触も良く
使っていて非常に気持ちよいカメラでもあります。
お預かりしている「P」は
まずシャッターが切れません。
幕の位置から判断すると
チャージはされておらず
巻上げてチャージができないといけないのですが
巻上レバーはビクとも動かない状態です。
レリーズボタンも妙に押し込まれた位置で
ロックされている状態で
最後にシャッターは何とか切れたのだけど
何らかの理由でレリーズが戻らず
巻上ロックも解除できない状態になっているようです。
他にもファインダーのクモリ・汚れが酷く
二重像も大幅にズレてしまっているようです。
外観にもサビが少し確認できるので
かなり長い間、放置されていた期間があったようです。
巻上機構及びシャッター機構が
できるだけ目視できる状態で確認しているのですが
強制的に巻き上げるととりあえずシャッターは切れ
一時的に正常な状態に戻りますが
それから通常に巻き上げてシャッターを切ると
また同じ状態になり巻上ロックしていしまいます。
おそらくレリーズ部に動作不良があるようです。
ある程度の傾向が確認できたので
これからさらに分解して原因を探り
修理を行っていきます。
おそらくシャッタスピードの精度もでていないでしょうから
一通り整備を行った後で精度出しの調整も行います。
シャッター、巻上機構が問題なくなってから
ファインダー・距離計の清掃整備調整も行います。
本来の使って気持ちよい状態に何とか仕上げていきたいと思います。
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