オリンパスペンD3のカメラ修理

今日は「ピザの日」だそうですよ
ピザ…美味しいですよねぇ~
たまに無性に焼きたての熱々が食べたくなりますよね!
トロっとしたチーズたっぷりで
具材もいろいろ選べて
想像しただけで楽しくなってしまいます
生地は大きく3種類に分かれるのですよね
表面はパリッとして中はふんわりもちもちとしたナポリタイプ
薄い生地でサクサク軽い食感のクリスピータイプ
ふっくらしてボリュームのあるアメリカンタイプ
どれも美味しいですが
シンプルな具材で生地の食感を味わう本来のピッツァらしい
ナポリタイプが好みかなぁ…
でもサクサクいくらでも食べられそうなクリスピーも捨てがたいし
たっぷり具材を乗せるならアメリカンですよねぇ…
うーん、生地だけでも悩みますね
若い頃なら「全部食べる!」の一言で終わるのですが
今はたいした量が食べられないから
なおさら食べるものの種類に悩むのですよねぇ
これはピザに限ったことではありませんが…
いくらでも食べられて
いくら食べても全く太らない10代って素晴らしいですよねぇ(笑

さてさて

本日は「オリンパスペンD3」のカメラ修理を行っています。
ペンシリーズ最高級シリーズのペンDの3代目のモデルとなります。
最初のペンDから露出計受光体をCdSに変更したのが「D2」で
さらにレンズが32mmF1.9から32mmF1.7へグレードアップされたものが
「D3」となります。
相変わらず露出計はボディ側とは全く連動しておらず
露出計で表示されるLVナンバーを読んで
レンズ鏡胴部にSS・絞り設定によって表示される
LVナンバーを合わせて露出を設定しています。
下手にボディ側と連動させて
いろいろなトラブルの元になるくらいであれば
シンプルなこのD3の露出計設定のほうが
今となっては安心感が高いと思います。

お預かりしている「D3」はまずはシャッター羽根が
半開きの状態で止まっています。
かなり羽根に粘りがあるようです。
とりあえず応急処置で羽根を閉じて動きを確認しますが
今度は巻上が1コマ分で止まらず2コマ分進んでしまいます。
これも羽根の粘りが関係しているのと
加えてシャッター内部機構の動作不良もあると思われます。
いろいろと汚れがたまってしまって
動きが悪いようです。
レンズ・ファインダーにはかなりのカビが見られます。
露出計はとりあえず動作してはいるのですが
3段以上オーバー表示です。
光に対して指針の振りが弱い状態です。
セレンならまだしもCdSでこんなにオーバーなのはおかしいな…と思い
電池室をチェックしてみると
一見キレイなのですが隅には緑青が確認できます。
これは?と思いマイナス端子側を開けてみると
中には緑青がびっしりでハンダも脱落寸前の状態でした
これでは1.5V電圧があっても1Vも伝わっていないのではと思われます。
当然かなりオーバー目になってしまいますね
端子はできる限り磨き上げ配線は交換で対応します。

F1.7の大口径レンズはハーフ判の小さなボディに
比べるとかなり大きく感じます。
基本的には非常にシンプルな構造のカメラです。
それでもオリンパスらしくいいレンズを採用しているので
なかなか上等な写りをすることで評価の高いカメラです。
シャッタスピードも1/8から設定でき
バルブもあるわけですから
何でも一通りの撮影ができる機能も備えています。
できないのは多重露光くらいでしょうか…
ピントは目測なので大口径を活かそうとすれば
それなりに難しい部分もありますが
そこは使いこなしが楽しいとも言い換えられるかもしれませんね
初心者からベテランさんまで使いこなしがいのあるカメラだと思います。

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