ヤシカエレクトロ35CCのカメラ修理

今日は6月6日、たくさんの記念日が制定されています。
「習い事・芸事は6歳の6月6日から始めると上達する」という言い伝えから
「楽器の日・邦楽の日・いけばなの日」なんてのもありますね
他にも「飲み水の日」、「兄の日」、「かえるの日」
「梅の日」、「ロールケーキの日」、「ワイパーの日」
「ヨーヨーの日」、「恐怖の日」。。。等々
とてもとてもここに書き切れないほどです。
そんな中に「コックさんの日」というのがあって
なんだろう?と思って調べてみると
「かわいいコックさん」の絵描き歌の中に「6月6日」が出てくることから…
ああ~なるほど、すっかり忘れていたけど確かに
「♪~六月六日に雨 ざあざあふってきて~♪」なんてフレーズありましたね!
懐かしいですね!

さてさて

本日は「ヤシカエレクトロ35CC」のカメラ修理を行っています。
「ろうそく1本の光でも写る」カメラを目指し開発された
ヤシカエレクトロ35シリーズですが
その中でも「CC」はシリーズ中唯一の35mmレンズ搭載モデルで
その上「大口径搭載のエレクトロ35シリーズ」らしい
F1.8のレンズです。
まさに「ろうそく1本の光でも写る」というコンセプトに沿った
明るいレンズですね。
ボディもそれまでのエレクトロよりも小型化されました。
大口径レンズというと現代の感覚では
「ボケを楽しむレンズ」という印象が強いと思われますが
この時代の大口径レンズは
「光量の少ない場面でも
できるだけ速いシャッタスピードを確保するため」というのが
主な目的です。
一般的なフィルム感度が100だった時代ならではですね。
加えて「CC」の絞り羽根はかなり特徴的な形をしているので
開放以外では丸に近いボケは期待できません。
このあたりは致し方ない部分ですね。
それでも35mmF1.8レンズというのは現在の感覚でも
かなりの大口径レンズですし高級なレンズであることに間違いありません。
絞り優先機でもありますし、
フィルター等を駆使して
開放でボケ味を楽しんでみるのも良いかもしれません。

お預かりしている「CC」は外観からも
それなりに使い込まれたものと思われますが
それでも近年はかなり長い間、
使われずに仕舞い込まれていたものと思われます。
電池を入れてみても電源は全く入らず
バッテリーチェックも反応しません。
電池室を覗いてみると
底部端子には多少緑青も発生ているようです。
以前に長く電池を入れっぱなしにした期間が合ったものと思われます。
おそらくその裏のハンダや配線も腐食しているものと思われます。

シャッター羽根の粘り等はないようですが
絞りの前後のレンズにはかなりカビも発生しています。
こちらは何とか清掃で除去できるレベルでした。
電池室周りの配線・端子を修理して
まずは動作できる状態にして確認してみたところ
オートは接点等の接触不良もあるようで
かなり挙動が不安定です。
これからシャッターユニットの各接点や
マグネットの清掃等を行っていきます。
ファインダーはエレクトロシリーズの特徴で
青みがかかっていて元々少し暗めですが
その上にかなり曇ってしまっていて見づらい状態です。
こちらもできる限りの清掃を行っていきます。

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