今日は「鉄人の日」なのだそうです。
私のような元広島県人としては神様のような存在の
プロ野球広島東洋カープの衣笠祥雄選手が
1987(昭和62)年のこの日に
2131試合連続出場の世界記録を達成した日です。
私、この時は高校3年生で
子供の頃や今現在ほどには
カープに夢中ではありませんでしたが
それでもテレビでナイターやってれば見ていましたし
毎朝、新聞のスポーツ欄で試合や選手の動向は
チェックしていました…まぁ広島県人にはありがちですよねぇ
そんな中で子供のころから見ている衣笠選手の
大記録達成ですからそれは当時のこともよく覚えています。
市民球場での試合でホームランも打って花を添えましたよねぇ
それにしても1970年の出場から引退までの17年に渡って
全試合出続けたってすごいですよねぇ…
大きなケガとかもあったのに…
ちょっと話が逸れますが中3の頃の担任の教師が
「継続は力なり」って言葉がやたら好きな方で
今でも耳に残っていますが本当にそれはそうですよねぇ…
当時はこの先生もずいぶん嫌っていたのですが…(苦笑)
私も衣笠選手を見習って営業日は毎日少しずつでも
しっかりお仕事頑張ります!!!
さてさて
本日は「リコー519デラックス」のカメラ修理を行っています。
リコー35シリーズからの派生モデルで
後の500シリーズの最初のモデルともいえるカメラです。
レンズ固定式のレンジファインダーカメラで
レンズは富岡光学製のリケノン45mmF1.9を搭載します。
シャッターユニットはこの時代ではお馴染みの
高級シャッターユニット、セイコーシャMXLです。
巻上レバーは底部配置のトリガー式で
独特の角型スタイリングが何とも魅力的なカメラです。
巻上レバーが上部にないので上カバーはすっきりした配置です。
そこに刻印された筆記体の「De Luxe」の文字が
またいい味を出していますよねぇ
1958年発売のカメラです。
昨日も書きましたが50年代の国産カメラは本当にどれもこれも
魅力的なスタイリングのカメラが溢れていますね。
お預かりしている519デラックスは
いろんなところの動きがとにかく粘っている状態でした。
まず定番のシャッター羽根に粘りが出ていて
羽根がシャキッと動きません。
そのため通常のシャッタスピードの精度ももちろん出ていませんが
バルブ時にもバルブが効かずそのままシャッターが切れてしまう状態でした。
さらに絞り羽根にも粘りがあり
スローガバナにも粘りがあり、巻き上げレバーにも粘りがあり
レリーズボタンにも粘りがあり…
要は積年の汚れや古い油のためにあちこちが動作不良の状態です。
ヘリコイドだけは逆にグリス抜けでスカスカです…
ただ、動きはどこもかしこも粘りだらけですが
致命的な破損等はありませんので
とにかく分解して余計な汚れや古い油を徹底的に除去していきます。
その上で最低限の注油を行い
ヘリコイドは洗浄の上でグリスアップを行っていきます。
そうし一通りの整備が終わった状態が上の画像です。
まだ油が馴染むまで少し様子見の段階ですが
各部非常にスムーズに動作するようになっています。
私、個人的にはこのカメラ使ったことがないのですが
いい写りするのでしょうね…
これから存分に撮影を楽しめるご依頼者様が
ちょっと羨ましいですねぇ
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