ニコンNewFM2のカメラ修理

今日は「オウムとインコの日」だそうですよ。
「オウム(06)インコ(15)」と読む語呂合わせからだそうです。
インコやオウムの仲間は知能も高く
人間にも良く懐くのでペットとして
非常に人気の高い鳥さんですね。
私も子供の頃にセキセイインコを雛から買っていましたが
もうかわいくてしかたなかったですよ。
なかなか小学生の自分だけでは世話が全部できなくて
じいさんばあさんに随分助けられましたが…(苦笑)
人の言葉をモノマネできるものも多く
また原色の派手な色合いなものも多く
眺めているだけで癒されますねぇ
そういえばうちの近所にもコザクラインコを買っているお宅があって
たまに見かけるのですが丸っこい体系に
ポップな色合いが何ともたまりませんね。
まぁ一人暮らしで基本的に時間の足りない私には
ペットを飼う選択肢はないですが
たまに眺めているだけでも楽しくなりますね。
そういえば都内は野生化したワカケホンセイインコを
見かけることも多いですね
あの派手なグリーンと大きな鳴き声は目立ちますね(笑

さてさて

本日は「ニコンNewFM2」のカメラ修理を行っています。
現在でも大人気のカメラですね。
コンディションの良い個体は今でも良い値段で取引されています。
私も中学生の頃にNewFM2とFE2のカタログを
毎日のように眺めていた時期がありました。
それに加えてニッコールレンズカタログがあれば
夢はどこまでも広がります(笑
自分の腕はおいておいて何でも撮れるんじゃないかと
想像していましたねぇ…
まぁ中学生においそれと買えるものではなく
カタログを眺めているだけで終わりましたが…(苦笑)
1982年に「FM2」としてまず登場し
チタンシャッター羽根をハニカムパターンで肉抜きすることで
シャッター速度最高速1/4000秒
及びシンクロ同調最高速度1/200秒を実現したカメラです。
どちらも当時世界最速です。
そして1984年にシンクロ同調速度を1/250秒へ高速化した
「NewFM2」が登場します。
前期モデルは「FM2」同様、チタン合金製9枚羽ハニカムシャッターですが
1992年以降のモデルではアルミ合金製7枚羽根シャッターに変更となります。

お預かりしている「NewFM2」は
チタンハニカムシャッターの前期モデルです。
中抜きされたハニカムシャッター羽根は
非常に精度の高く美しいシャッター羽根ですね。
シャッターそのものには今回は大きな問題もなく
快調に動作しています。
まず目立つのは巻き戻しクランクが一度外れてしまったらしく
一部の部品が欠落してクランクのつまみが外れてしまっています。
ここが外れてしまうトラブルFM/FE系で非常に多いです。
部品をなくしてしまうとそこの部品だけを入手するのは
なかなか困難なので
現在、使っている方はくれぐれもクランクを
逆方向(反時計回り)に回すことのないようにお願いします。
加えて露出計が妙に不安定です。
たまにうんともすんとも反応なく点灯しないこともあるようです。
さらにモルトは全滅でファインダー内には汚れがあり
巻上は少々油切れ気味です。
全体的にリフレッシュの必要な状態です。
今回の個体には全く関係ない話なのですが
ちなみにFM系の露出計は「+〇-」表示のLED式です。
ここの制御系回路が壊れている個体は残念ながら修理不可能です。
数は多くありませんがたまにみかけます。
明るさに関わらず「ー」しか点灯しない…という症状が良く見られます。
不用意な分解で回路をショートさせて破損させているものも
たまに見かけます。静電気で帯電した指で触ると簡単に破損します。
露出計周りの回路は非常にデリケートなので
気軽に上カバーを開けることは避けていただければと思います。

縦走りの金属製シャッター羽根はどれも非常にデリケートですが
このハニカムシャッター羽根は特に繊細です。
これも通常使用の際にうっかり触らないように
注意していただければと思います。
羽根破損・変形も残念ながら修理は不可能です。

まだ取り掛かったばかりですが
これから本格的にシャッターユニット、露出計周りの
整備調整を行っていきます。

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