今日は「おまわりさんの日」だそうですよ。
1874(明治7)年6月17日に巡査制度が始まり
「警察官」という職業が誕生したことが由来となっています。
よくよく考えてみると
「おまわりさん」って呼び名も何だか面白いですよねぇ
巡査さんで巡回するから「お巡りさん」なのは
確かにわかるのですが…
都内はまだまだあちこちに交番がある印象ですが
全国的には交番や駐在所は減少傾向にあるのだそうです。
確かにうちの実家あった近所にも昔は交番があったのだけど
いつのまにかなくなってしまいました。
人員の問題等もあるのだそうですが
やっぱり近所に交番があったほうが安心感は高いですよね…
24時間交代勤務でいろいろな住民がいますし
いろいろなトラブルも起こるでしょうし
本当に大変なお仕事だと思います…
さてさて
本日は「オリンパスペンEE-2」のカメラ修理を行っています。
やはりハーフカメラと言えば一番い思い浮かぶのは
「ペン」だと思います。
「ペンシリーズ」は初代からいろんなタイプのものが
発売されていますが
やはりこれほど「ペン」の名が親しまれることになったのは
「ペンEEシリーズ」の功績が大きいと思います。
初代ペンやペンSとは異なり
「買ったその日から
ボタンさえ押せばだれにでも写真が撮れるカメラ」というコンセプトで
開発されたのが「ペンEEシリーズ」です。
セレン光電池を使用した露出計を搭載し
その露出計と連動し自動露出を行い
ピントは固定焦点でピント合わせ不要です。
巻上こそ手動ですがコンセプト通り
簡単に気軽に撮れるカメラの代表格となりました。
セレンの受光部カバーを、レンズ周囲にドーナツ状に配した
独特の外観も理にかなっていますし
非常にインパクトがありますね。
「EE-2」はその名の通り2代目の「ペンEE」です。
ホットシューが追加され
フィルムカウンターもは自動復元となりました。
裏ぶたはそれまでの取り外し式ではなく
より実用的な蝶番式になりました
シャッタスピードは当初は「EE」の後期と同じく
1/30、1/250秒の2速切替でしたが
途中で1/40および1/200秒に変更となっています。
初代に比べると随分実用的により使いやすく
進化していると思います。
お預かりしている「EE-2」は
どうやら露出計が全く動作していないと思われ
明るいところに向けても
常に赤ベロ(光量不足警告)がファインダーに出て
シャッターロックがかかってしまいます。
セレン光電池が劣化で起電せずダメなのか
露出計本体が壊れているのだと思われますが
ペンEE系の場合は
とにかく内部のネジが緩みやすく
外れたネジが露出計内部に入り込んで
露出計不動となっている…なんてパターンもありますから
まずは分解してみないと判別できません…
ちなみに上カバーは本来ネジ3本で留まっているのですが
今回はそのうち2本が欠落しており
最後の1本だけで留まっていた状態でした。
これも緩んで取れてしまったのかもしれません。
今回は内部にはネジ外れはなく
露出計不動の原因は露出計本体内の断線が原因でした。
露出計本体を中古良品に交換することで対応します。
セレン光電池はかなり元気いっぱいに
起電しておりそこは不幸中の幸いでした。
シャッターそのものの動作は快調だったのですが
露出計連動で低速・高速、2速切替制御の部分が
動作不良で常に高速側で切れてしまうという症状も
分解時に発覚しました。
露出計連動部等も含めて各部の動きを良くする整備を行っていきます。
小さなボディに非常に効率よく
各機構が収まっているカメラで整備性も良いカメラです。
指針挟み込み式の自動露出の構造が
非常にわかりやすく理解できるカメラだとも思います。
しっかり整備してどこにでも連れていける
相棒としてご依頼者様にも存分にお使いいただければと思います。
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