オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は「スペースインベーダーの日」だそうですよ
アーケードビデオゲーム『スペースインベーダー』が
初めて世に出た1978(昭和53)年6月16日が由来となっています。
スペースインベーダーは、世界的にブームを巻き起こし、
日本のゲーム文化が花開くきっかけにもなったそうです。
懐かしいですねぇ…めちゃくちゃ流行りましたねぇ
私当時まだ小学3年生で
さすがにゲームセンターにひとりでは行けないので
呉市内に当時あったゲーセン「ブラックジャック」に
連れてってもらってやったなぁ…
それにあちこちの喫茶店にテーブルタイプのゲーム機があって
そこでも駄々こねてやらせてもらったなぁ
下手くそですぐにゲームオーバーしちゃうのですが…
1回100円は当時の価値観から行くとなかなかお高かったのでは???
その後、任天堂から家庭用ゲーム機も出てくるのですよね
いや、ファミコンとかじゃなくて
ものすごくチープな「テニスゲーム」ですよ。
これやったことがあるのは少なくとも私と近い世代ですよねぇ
その後、海底用の「ブロック崩し」なんかも出てきて
これはめちゃくちゃハマった記憶が…(苦笑)
コロコロコミックで「ゲームセンターあらし」なんかも流行ってましたねぇ
いやはや、なにもかも懐かしい…

さてさて

今日はお馴染みの「オリンパスOM-1」の修理を行っています。
OM-1も1972年にM-1として出て73年に改名だから
インベーダーが流行ってた頃は現行モデルだったのですよねぇ
圧倒的にここのブログでの登場回数の多いカメラなので
毎度、同じようなことを書いてしまいますが
機械制御の一眼レフで軽量コンパクトなものと言えば
一番に名前の挙がるカメラです。
…というかそのジャンルではOM-1とペンタックスMXくらいしか
選択肢がそもそもないのですが…
ボディを小さく軽くすることに独自の工夫が
いたるところに見られます。
そのため非常に独自性の高い構造で
修理屋整備を行う場合も
OM-1ならではのノウハウみたいなものも存在します。
現行モデルだった頃はコンパクトな上に堅牢性も高いカメラでしたが
さすがに登場から50年経つこともあり
大きく余裕たっぷりに造られた一眼レフに比べると
多少デリケートな部分もあり
ある程度しっかりした整備が必要なカメラだともいえると思います。

お預かりしているOM-1はまず電池室のマイナス側の端子が
グラグラで今にも外れてしまいそうな状態です。
お決まりの端子留め樹脂ネジの破損です。
さらに配線も腐食が進んでいて
ネジの交換はもちろん、配線も交換が必要です。
シャッターは高速の精度が全く出ておらず
こちらも幕軸やOM名物、底部3連ギアの清掃整備が必要です。
露出計本体は問題なく動作できる状態なのは
早々に確認したのですが
露出計の向きを動かすマウント側からの連動糸が絡まっていて
絞りやSSに連動していなことが後からわかりました。
たまにあるトラブルですがこれがあるとなかなか処置が大変です。
ちなみにSSや絞りからの連動はOMの場合、
電気的に指針を動かすのではなく
物理的に露出計本体を回転して行います。
そのためマウント部から連動糸が張られています。

まずはシャッター周りの整備と電池室の修復・配線張替えを行います。
ミラーボックス側はミラー駆動部の整備と併せて
連動糸の修復調整を行います。
見慣れた光景ですがどこから一部分を見ても
一目でOM-1だとわかるだけの独自性があります。

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