ミノルタSR-T101のカメラ修理

今日は「佃煮の日」だそうですよ。
佃煮の発祥の地である東京・佃島(中央区佃)の
守り神である住吉神社が創建されたのが
1646(正保3)年6月29日であることが由来になっています。
佃煮も子供の頃は食べられなかったですねぇ。。。
私、子供の頃は好き嫌いがかなりあって
食べられないものも多かったのですが
大人になってお酒を飲むようになってから
それまで苦手だったものが食べられるようになったのです。
まぁ酒の肴としてですが…
煮魚、焼き魚、漬物類、根菜類、きのこ類。。。
全部子供の頃は苦手だったのですが
今では大好物なものばかりです。。。
あ、でも美味いお酒が必要ですが。。。(笑
佃煮もそんな中のひとつです。
今でもあまり変わり種の佃煮はあまり好きではないですが
普通に魚介類や貝類の佃煮はどれも美味しいですよねぇ
味が濃いからご飯のお供でももちろんいいですし
酒の肴には本当にもってこいです!
もともと佃煮って夏の常温でも
お弁当とかに使っても大丈夫なほど
保存性に優れているものだと思っていたのですが
現在の製法では味も甘口で薄味のものも多く
要冷蔵だったりで昔のイメージとは違ってきてるのですね…
もちろん昔ながらのものも少ないながらあるようですが…
そういえば広島には「ヒロツクのこもち昆布」なんて
昔からローカルCMで有名な佃煮があるのですよ
ひさしぶりに食べてみたくなりました。。。

さてさて

本日は「ミノルタSR-T101」のカメラ修理を行っています。
「SR-T」系は修理依頼の非常にカメラです。
ペンタックスSPとかと同じで当時の大ヒットモデルで
現存している台数がめちゃくちゃ多いということが要因かとも思います。
当時、それだけ売れたカメラなので当然悪いわけがなく
ミノルタらしい非常に使い心地の良いカメラで
機械制御シャッターで大変丈夫なカメラでもあります。
シャッターや巻上が普通に使っていて致命的に壊れるということは
非常に少なく当時から使いっぱなしの個体でも
とりあえずはシャッターは動作している…というものも多いと思います。
ただし、確実に経年劣化や動作不良は進んでいて
動きにくい関節を無理矢理動かしている健気なおじいちゃんみたいな
個体も多いので、できるかぎりキチンと整備する必要があると思います。

お預かりしている「SR-T101」は
精悍なブラック塗装の個体です。
それなりに使い込まれている個体で
ところどころに地金が出ているような箇所もあり
それはそれでまた非常に良い味を出しています。
この個体もとりあえずは動作している状態ではあるのですが
やはりあちこちに動きの悪い箇所はあるようです。
まずシャッターは動作はしているものの
シャッタースピードの精度は全く出ておらず
その上にかなり不安定です。
先幕と後幕のバランスも崩れていて
特に後幕の動きが不安定で
それに関連してたまにミラーが上がったままになってしまいます。
ミラー駆動部にも油切れの兆候は見られますが
それよりもシャッターの動きが悪いために
最後にミラーダウンができない状態になってしまうようです。
巻上も明らかに油切れの症状がみられ
動きがスムーズではありません。
露出計も非常に不安定です。
SR-T系はファインダースクリーン枠の周りに
かなりモルトを使用しているのですが
モルトは当然ながら全滅でファインダー内に劣化したモルト屑が
かなり入り込んでいる状況です。
コンデンサレンズにもかなりカビが発生しています。
細かいことをチェックしていけば確かにいろいろ不具合はあるのですが
それでも致命的な問題はないのがSR-Tらしいところかと思います。
基本に忠実に整備を行えば快適に使える状況になると思います。

またもやいったん分解整備に取り掛かると
没頭してしまって分解中の画像を撮っておくのを忘れました…(苦笑)
画像は一通りの整備が完了して
シャッタ等の動きが落ち着くまで少し様子見をしている段階です。
高速シャッターの精度も含めてシャッターは非常に安定して
動作するようになりシャッター院もしっとりしたものに変わりました。
露出計は配線等には問題がなかったのですが
ハンダの劣化(SR-T系は多い)がそれなりにあり
安定して通電できない箇所がありました。
もちろん対処して現在はこちらも精度も含めて安定しています。
ファインダーはプリズム内部にシミがありそれは除去できないものの
それほど目立つ状態ではなくできる限りの清掃を行い
問題ないほどのクリアさを確保できております。
安心して存分に使っていただける状態になっていると思います。
改めてみるとブラック仕上げのSR-T、カッコ良いですね!

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