ミノルタX-700のカメラ修理

今日は「梅干の日」だそうですよ。
日付はこの頃に新物の梅干が食べられることからだそうです。
また、梅干は健康に良く、
「梅干しを食べると難が去る」と昔から言われてきたことから
「なん(7)がさ(3)る(0)」の語呂合わせでもあるそうです。
この日の卯の刻(午前6時から8時)に
その年の恵方に向かって食べると気が高まり精気がみなぎるとされています…
こんなところにも「恵方」が…
残念ながらもう時間が過ぎてしまいましたねぇ(笑
子供の頃は大の苦手だった「梅干し」ですが
いつの頃からか普通に食べられるようになっていました。
今でも大好きってほどではありませんが…
でも梅干しの入ったおむすびは好きで良く食べてますねぇ…
それに焼酎お湯割りに梅干しは欠かせないですね!
言われてみれば焼酎用とごはん用に
結構梅干し買ってますね…
梅干しは銀シャリが進みます…
昔はばあさんが家で梅干しも作ってたなぁ…
めちゃくちゃ酸っぱかったけど病みつきになるのですよねぇ
こんなこと考えているだけで何だか口が梅干しモードになってきました(笑

さてさて

本日は「ミノルタX-700」のカメラ修理を行っています。
Xシリーズとしては後期に当たるモデルで
1981年発売のカメラです。
中堅クラスのカメラですが
発売以来長らくミノルタマニュアルフォーカス一眼レフカメラの
頂点に君臨したモデルで
オートフォーカスのαシリーズが主力になっても存在を続け
約18年間生産が続けられたロングセラー機です。
Xシリーズとしては最後に新設計されたフレームを持ち
X3桁シリーズとしても最上級のカメラです。
国内向けに登場した最初のモデルは
AEロックがないタイプでしたが
発売年の秋には海外モデルと同じく
AEロック付きに切り替えられています。
AEロック付きのX-700は「ニューX-700」とされて
区別される場合もあります。
ちなみに「ニュー」にはシルバーの設定がなかったので
あまり数は多くはありませんがシルバーのX-700は
AEロックのないタイプです。
ブラックが「ニュー」、シルバーが従来機のままで
併売されていた期間もあるようです。
以前の同じクラスともいえる「XD」あたりと比べると
外装はプラスチックともなりましたし
巻上の滑らかさは「XD」や「XE」に比べると
少し劣ると感じる部分もありますが
動作の安定性は圧倒していますし
お得意のアキュートマットスクリーンで
ファインダーのキレの良さは相変わらずの絶品です。
使い心地もミノルタらしい高品位さだと思います。
マニュアル露出、絞り優先オートに加えて
プログラムオ―トも備えており
初心者からハイアマチュアまで
幅広い層のニーズに応えられるカメラだと思います。

お預かりしているX-700はかなり長い間
使われずに仕舞い込まれていたものかと思われます。
フィルム室のモルトは劣化して全滅で
ファインダを除くとスクリーン上にモルト屑が
散乱していて無残な状況です。
さらに電池を入れて電源をオンにしても
電源が全く入りません。
X-700は機械制御シャッターになるSSもないので
シャターは全く切れません。
おそらく電池室裏周辺の配線やハンダが原因だとは思われますが
こういうときに少々心配なのは
電源を復活させないと制御系トラブルが
あるがどうかがわからない…という点ですねぇ…
X-700はXDあたりと比較すると
電気回路関連のトラブルは非常に少なく
確率としては高くはないのですが
それでもSSやオート制御系回路にトラブルを抱えていると
修理不能になる可能性が高いです。


まだ上カバーを外しただけの段階ですが
これから本格的に分解整備に取り掛かっていきます。
妙な分解品とかではないので
電源周りのしゅうりをしっかり行えば
あとは清掃・調整で問題ない状態になるのではないかと思います。
80年代のカメラなので見ての通り
フレキでぎっしり覆われています。
整備をするにはこれを外していかなければいけないのですが
非常に神経を使う作業となります。
これから集中して取り掛かっていこうと思います。

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