コニカオートSのカメラ修理

今日は「カレーライスの日」だそうですよ。
1982(昭和57)年のこの日に
学校給食創立35周年を記念して
全国学校栄養士協議会が学校給食試食会を実施。
全国の小中学校の児童約800万人にカレーライスの給食が出されたことが
由来になっているそうです。
この当時は私。。。ギリギリ小6ですねぇ。。。
(私の住んでいる地域では中学は給食ではなかった)
じゃ、この日に給食でカレー食べてるはず!
それ以前からもいわゆる「米飯給食」が月に数回あったので
カレーやハヤシが給食で出ていましたね…
これがまた学校で食べると美味しいのですよねぇ
先割れスプーンも懐かしいなぁ…
給食はさておき、カレーライスはたまに無性に食べたくなりますよね!
カレーショップのカレーはもちろん美味しいですし
家で手軽に食べるレトルトのカレーも美味しいですよね!
ベースとなっているのはもちろんインド料理ですが
カレーライスの発祥はイギリスなのですね
で、日本で独自の進化・変化をして現在に至ります。
もはた完全に日本の「国民食」ですよねぇ
あぁ。こんなこと書いていると無性にカレーライスが
食べたくなってきました。
糖質制限しているからご飯が大量に進む
カレーライスはあまりよくないのですが…
今夜あたりたまにはいいかな…(笑

さてさて

本日は「コニカオートS」のカメラ修理を行っています。
1950年代末にはコニカのレンズ固定式レンズシャッターカメラは
昔ながらの「Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」のシリーズから
直線的デザインの「Sシリーズ」にモデルチェンジしていて
さらにこの「S」をベースに
シャッタースピード優先オート露出を搭載したカメラを開発します。
それが今回の「オートS」となります。
「S」ではセレン光電池使用だった露出計が
「オートS」ではCdS使用の露出計に変更されています。
シャッターユニットもオート対応の為、コパルSVAに変更されています。
レンズはヘキサノン47mmF1.9です。
後の「オートS2」になるとCdS受光部がレンズ枠内に移動されますが
今回の「オートS」では巻上側肩口に配置されます。
感度切替が装備されていて低輝度にもある程度対応します。

お預かりしている「オートS」は
まずシャッターが全く動作しません。
シャッターはチャージ状態と思われますが
レリーズボタンを押しても全く反応はありません。
セルフタイマーが引き上げられいて
レリーズしても全く動かないため
最初はセルフ固着が原因か?とも思ったのですが
シャッターが切れないから苦し紛れに後から
セットしたセルフがさらに固着していた…というパターンのようです。
強制的にセルフを解除しても状況は変わりませんでした。
…となると…レンズシャッター機では定番の羽根固着と予想しますが
羽根も粘ってはいるのですが
今回は羽根固着ではなくて元々のシャッター羽根駆動軸が
かなり強烈に固着してしまっているようです。
羽根自体は油で粘ってはいますが
全く動かないほどには固着していません。

絞り羽根も当然のように粘っているので
後でシャッターユニットを分離して羽根清掃を行いますが
まずはこの状態から羽根駆動軸周りの修理整備を行っていきます。
この駆動軸の固着が今回はなかなか厄介でした…
単なる汚れや古い油で粘りに加えて
軸自体の錆も原因になっているようです。
それでも何とか精度も含めてまともに動作するようにはできそうです。
CdS搭載ということで当然、電池室もあり
ここも定番の配線やハンダの腐食がやはりあるようです。
何とか断線はしていなかったのですが
配線をピンセットでつまんで軽く揺すると
電池室裏のハンダは簡単に剥がれ落ちてしまいました。
ただ腐食が基板やCdSにまでは及んでいなかったのが不幸中の幸いです。
さらにオートS系では非常に多いのですが
距離計二重像第一反射面のミラーが作業中に落下してしまいました。
二重像が大きく縦ズレしていたので警戒はしていたのですが
案の定、外れかかっていたようです。
オートS系のミラーって…外れてしまっている
あるいは外れかかっているパターンが非常に多い気がします。
距離計調整やオート調整は後で行いますが
まずはシャッターユニットの整備調整から取り掛かります。

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