ペトリ35F2のカメラ修理

今日は「秋分の日」で祝日ですね。
秋分の日ということは秋のお彼岸の中日です。
お彼岸と言えばやはり「お墓参り」と連想してしまいますが
今日は「お墓参りの日」として記念日制定もされています。
こっちに住むようになって
お彼岸には墓参りに行くことはすっかりなくなりましたが
実家にいた頃はやはりこの日はじいさんばあさんと
墓参りに出かけていました。
うちの墓所は設備の整ったいわゆる「墓地」ではなくて
灰ヶ峰の登山道の脇にあるような墓所なので
子供の頃は遠足気分で結構墓参りは楽しみなイベントでした。
特に春や秋のお彼岸の墓参りは
気候も良くって気持ちようのですよね。
墓の掃除やお参りがある程度終わると
じいさんがよく墓所のもっと上にある湧水がある場所まで
連れて行ってくれてそこで飲む山の水が美味かった記憶がありますね
今は湧水も枯れてしまっているようですし
湧いていたとしても
とても飲めるようなものではないと思いますが…
最近は暑いお盆や寒い年末しか墓参りに行けてないので
気候の良いときにたまにはゆっくり歩いて行ってみたいものです。

さてさて

本日は「ペトリ35F2」のカメラ修理を行っています。
1957年発売のカメラです。
この時代に多くのメーカーから出ていた
レンズ固定式のレンジファインダー搭載レンズシャッター機ですね。
搭載されるレンズはオリコール4.5cmF2です。
なかなかの大口径レンズです。
シャッターはコパルMXVを採用し
ssはB・1s~1/500です。
この時代のカメラとしては非常に高スペックなカメラです。

お預かりしているペトリ35Fは
シャッターは若干の粘りはありますが
一通りは動作しています。
ピントリングを回すためのレバーが根元で
外れ掛かっていてグラグラになってしまっています。
そのあたりも一通りの整備が必要ですが
大きな問題を抱えているのはファインダーで
盛大に曇りまくっています。
距離計二重像もほぼ見えません。
さらにその見えにくい二重像も
縦にも横にも大きくズレてしまっています。
距離計として全く使えない状態です。
できる限りの製造の上でしっかり調整が必要です。

まずはシャッターユニットを降ろして
シャッター周りの清掃整備から取り掛かっていきます。
シンプルなレンズシャッター機ですし
シャッターユニットはコパルですし
整備性自体は悪くないカメラです。
ただし、ペトリらしいというかなんというか
いろいろなところに少しアバウトな部分もあるので
整備には多少慎重さが必要なカメラかとも思います。
このカメラに関しては何度も分解の経験があるので
それほど大きな問題にはなりませんが
いつも通りに細心の注意を払って整備を行っていきます。

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