コニカC35FDのカメラ修理

今日は「徒歩の日」だそうですよ。
「と(10)four(4)」(徒歩)の語呂合わせからということです。
なかなか強引ですねぇ(笑
由来はともかくよく歩くことは健康の基本かと思います
私の場合は3年半ほど前に脳梗塞をやってしまってから
歩きが少しばかり不自由になってしまいましたが
ほぼ毎晩リハビリでそれなりの距離を歩くようにしています。
まぁ完全にはもう治らないのはわかっていますが
それでもやらないよりは確実に効果はあるようで
3日サボると明らかにより歩きにくさを感じます。
…ということは毎日必ず続けていないと
現在の少し不自由な状態さえ維持できないのでしょうねぇ
もうこればかりはしかたないです。
リハビリ云々はさておき適度な運動もしておかないと
確実に太りますし…そうなるとまた新たな不健康ネタを
呼び寄せてしまいますので
いずれにしても毎日のウオーキングは欠かせません。
今夜も仕事が終わった後で天気が酷くなければ
いつものコースを歩いてきます!

さてさて

本日は「コニカC35FD」のカメラ修理を行っています。
1973年発売のカメラです。
当時「じゃーに~コニカ」として大ヒットした
ベーシックな「C35」の上級機にあたります。
レンズは大口径のヘキサノン38mmF1.8を搭載し
露出設定も通常のC35のプログラムオートではなく
CdS使用の露出計に連動する
シャッタースピード優先オートを搭載しています。
それに伴ってシャッターユニットもコパル製に変更されており
ボディ形状や巻上機構は通常のC35と共通するものの
もはや別物のカメラに仕上がっています。
さすがに大きなレンズを搭載するので
通常のC35ほどのコンパクトさはありませんが
それでもスペックを考えれば十分にコンパクトかと思います。
距離計を搭載する「C35」は
この「FD」が最後のモデルでもあります。

露出制御は先述した通りシャッタースピード優先オートで
それ自体は通常のC35と同様に
露出計指針を挟み込むことでその指針位置に連動し
絞りをコントロールする手法です。
キヤノネット等と同じような構造です。
このタイプのシャッタスピード優先オートは
非常に小さなバネ力で絞り羽根を開放にし
露出計に連動して絞り込むわけですが
羽根の汚れ等で簡単に絞り羽根が
粘ったり固着したりしてしまいます。
今回お預かりしている「C35FD」も
シャッター羽根がほぼ問題なく動作しているのですが
絞り羽根が粘ってしまっていて
F5.6あたりから解放側へ開かないような状態です。
「C35FD」は絞り羽根がシャッター羽根より前にあるので
レンズ前面からもよく見えますが
レリーズボタンを押したとき以外は
常に開放になるはずの絞り羽根が
絞りF5.6くらいの位置で止まってしまっています。
露出計の値によってそれ以上に絞る場合は
絞る方向には動くのですが開放には戻れません。

まだ取り掛かり始めで分解していく途中ですが
これからシャッターユニットを降ろして
絞り羽根の清掃から始めていきたいと思います。
もちろん並行してシャッター羽根の清掃
シャッターユニットの各部整備、レンズ清掃も行います。
それでシャッターユニット単体での動作をある程度確認してから
巻上周りの整備を行い再組立て
露出計、オートの調整
ファインダーの清掃、距離計調整を行っていきます。
コンパクトなボディに所狭しと各駆動部が配置されていますが
整備性は比較的良好なカメラです。

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