オリンパスペンEESのカメラ修理

今日は特にこれといった記念日はないのですよねぇ
ただ…10月6日はエドワード・ヴァン・ヘイレンの命日ですね。
ついこの間の話だと思っていたら
もう3年経つのですねぇ
中学~高校くらいの頃にレコードやテープが擦り切れるほど
ヴァン・ヘイレンの楽曲は聴きましたし
ロクに弾けやしませんでしたが
エディーのギタープレイも比較的簡単なものを
必死にコピーしました…若かったですねぇ(笑
ヴォーカルがデイヴだった頃の作品は特に好きで
いまだに初期の作品を中心に結構な頻度で聴いています。
エディだけではなくて
自分が感受性豊かだった頃に感動させてくれた
音楽を作ってくれたりプレイしていたアーティストが
ここ近年、亡くなることが増えているのですよねぇ
しかたのないことですが何だか寂しいですねぇ…

さてさて

実は今日も「オリンパスペンEES」のカメラ修理です。
昨日の個体とは全く別の話で
偶然、2台続けて全く別のご依頼者様から同じ日に立て続けに
「ペンEES」の修理依頼があったのです。
同じ機種が比較的短期間に集中的に入ることは
なぜかしら割と多くあるのですが
同じ機種が2台連続はめずらしいですね。

昨日のブログでも書いたので
「ペンEES」に関する特徴とかは割愛しますが
いずれにしても今でも非常に人気の高いカメラです。
加えて新品時にも「EEシリーズ」は
どのモデルも大ヒットしているので
現存する台数が多いことも人気の要因ですね。

お預かりしている「EES」は
シャッターはチャージされていると思われますが
シャッターが全く切れません。
昨日の個体のように「赤ベロが出てシャッターロックできれない」ではなく
オートだろうがフラッシュモードだろうが切れません。
赤ベロも出てきません。
機械的にはレリーズして切ろうとしているのですが
シャッターユニット側でシャッターが動かない感じです。
予想はしていましたが
後で分解してみてわかたのはレンズシャッター機によくある
「シャッター羽根の固着」です。
羽根の重なり合っている部分で汚れにより
貼り付いてしまっている状態です。
レンズシャッター機にはよくある症状ですが
「ペンEE系」には特に多い症状です。
…というのも「ペンEE系」はいわゆるビハインドシャッターで
フィルム室側から見るとシャッター羽根が露出しているので
比較的汚れがたまりやすいということもあると思います。
今回も他のレンズシャッター機でよくある
シャッターユニット側からの油脂類の滲み等が原因ではなく
明らかに「外部から入った小さなゴミ・汚れ」が原因と思われます。
長い間未整備だとフィルム室の劣化したモルトゴミ等も
発生しますし羽根が露出しているビハインドシャッターだと
やはり影響は受けやすいと思われます。

ちなみに昨日のブログでトラブルの原因になっていた
「シャッター駆動部を連結してる部分の3か所のネジ」は
今回も外れてはいないものゆるゆるでした。
上の画像では今回は赤く頭が塗られている部分ですね。
ここのネジは「ペンEE系」の整備の際には
増し締め+ロック処理は必須です。
今回も外れてはいなかったのでこれを原因とするトラブルはなかったですが
これをこのまま放置していると近いうちにトラブルの原因になります。
もちろん今回もできるだけ緩まないように対策を行っておきます。
そしてシャッターが切れるようになって発覚したのですが
オートが随分オーバー目に制御されてしまっているようです。
これも露出計の調整及び絞り制御の調整を行い
適正な精度が安定して確保できるように調整を行っていきます。

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