今日は「盗難防止の日」だそうです。
「とう(10)なん(7)」(盗難)と読む語呂合わせからですね。
空き巣も多いみたいですし
自動車やバイク、自転車の盗難も多いみたいですね。
空き巣は昔からある程度はあったのだと思われますが
自動車やバイクの盗難は
外国人が組織立って行っているようで
油断も隙もないイヤな世の中になってきたような気がします。
それでも少し前の話ですが
駅の券売機の前にうっかり置き忘れてしまった財布が
中身も現金もそのままに返ってきたこともあって
この国らしい良心も残っているのかなぁ…とも思います。
いずれにせよある程度の自衛は必要ですよね。
しかし、私は田舎育ちのせいもあってか
子供の頃は余程長い時間の外出でないと
家に鍵をかける習慣がなかったのですよねぇ
窓や縁側も開いたままだったし…
まぁ盗られるようなものもほとんどなかったですが…
今からすると考えられない状態でしたねぇ
さてさて
本日は「ニコンF2フォトミックS」のカメラ修理を行っています。
プロ仕様の最高級機「ニコンF2」に
「フォトミックSファインダー」が組み合わされたモデルです。
露出計が内蔵というのはフォトミックファインダー共通の機能ですが
「フォトミックS」は露出計ファインダー表示がLEDになっています。
このLED表示がちょっと問題で
他のカメラでもそうなのですがLED表示の露出計は
LED制御部に部品レベルの問題がある場合
当店では修理不可になることが多いのです。
今回の「フォトミックS」は精度は少しオーバー目で
少々不安定ではありますが
表示制御自体はできているのでおそらく通常整備+調整で
問題ない状態にできるかと思います。
F2フォトミックファインダーと言えば
露出計内臓だけではなく
アイレベルファインダーにはない
設定しているSSや絞り値がファインダー内に表示される機能があります。
これはかなり便利ですね。
で、今回のフォトミックSはそのうちのSS表示が
「B~1/2秒は連動するのでするのですが
それよりも高速側にダイヤルを回しても
1/2(表示は「2」で)止まったままになってしまいます。
表示板はシャッターダイヤルと連動糸でリンクしています。
一部とはいえ動くので糸は切れていないのだとは思われますが
詳しくは中身を見てみないとわからないですね
ボディ本体側にも高速シャッターの精度不良だったり
巻上やミラー駆動部に油切れの兆候が出ているので
後で一通りの整備調整を行いますが
まずは原因が気になるファインダー側から分解整備を行っていきます。
表示板の連動糸のテンションがゆるゆるになっていて
B~1/2までは引っ張れるのですが
それ以外は連動糸がたるんだままで表示板を回すことができません。
さらに回転式の表示板の軸も汚れ等により動作不良のようです。
おそらくですが…普通に動いていた回転表示盤が動作不良で
引っかかってしまいその状態でさらに糸を緩めたせいで
プーリーから糸が外れてテンションが掛からなくなったのだと思われます。
糸を掛けなおしてテンションを復活させ
ところどころで引っかかってしまう表示板の動きを
軸の清掃等でスムーズに動くようにしたところ
問題ない状態に改善できそうです。
それほど大したことではなくて助かりました。
それでは露出計接点等の清掃をしたうえで露出計調整
ファインダー内の清掃を行い
その後、ボディ側の分解整備を行っていきます。
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