オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は「いいえがおの日」だそうですよ。
うん、これは調べなくても予想できたかな…
「いい(11)笑顔=にっこり(25)」と読む語呂合わせからですね。
毎日生きていればおもしろくないことや
うまくいかないことも多々ありますが
できるだけいい笑顔でいたいですねぇ
作り笑いではなくて自然に笑顔が出るように
なるべく気持ちよく毎日を過ごせるようには努力していますが
そりゃそんなにうまくいくのならだれも苦労はないですね
反対に言うとそう簡単にうまくいかないから
毎日張り合いがあるしうまくいったときに笑顔も出るのでしょうね
難しく考えても始まらないから
今日も1日仕事もそれ以外もがんばります!(笑

さてさて

今日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
今日「は」じゃなくて今日「も」かな
つい数日前にもOM-1の修理していたよう気も…
毎回書きますが当店では圧倒的に修理依頼の多いカメラです。
依頼が多いということはそれだけ人気のあるカメラで
その上、新品当時も人気モデルで
現存台数も多いということですね。
元祖「軽量コンパクトな一眼レフ」といっていいカメラです。
OM-1の登場は1972年(登場時はM-1、OM-1に改名されたのは翌年)ですが
特にこの時代にはまだ一眼レフとい言えば大柄で重いカメラばかりの時代です。
縦走りシャッターユニット+電子制御+エンプラボディが普及する
80年代になるとコンパクトな一眼レフも多くでてきますが
機械制御シャッター機でコンパクトなものとなると
このOM-1と1976年に出てくるペンタックスMXが双璧です。
レンズシステムも含めて軽量コンパクトなことが前面にでてきがちな
OM-1ですが最大の魅力はそのコンパクトさも含めた
質感の高さと使い心地のよさかと思います。
特に独特のフィーリングの巻上と上品なシャッター音は
個人的にも非常に魅力な点だと思います。
ただしこのコンパクトさを実現するために
他では見られない独特の構造に加え
多少造りが華奢な部分もあるので
登場から50年が経過する現在では未整備のままでは
なかなか本来の動きができていないものが多いかと思われます。

お預かりしているOM-1はまずは定番のプリズム腐食です。
ファインダーを覗くと視野下部に大きなモヤモヤがあり
視界を邪魔しているような状態です。
かなり長い間眠っていた個体だと思われますが
電池はキチンと抜いてあり電池室へのダメージは少ないのですが
機械的な部分でかなり動きが悪く
高速シャッターの精度は全く出ていません。
1/1000は開ききらないような状態です。
巻上も妙に重さと多少の引っかかりがある状態で
こちらも積年の汚れ等が動きを妨げているものと思われます。

今回のOM-1はかなり初期のモデルです。
改名されてすぐの頃だと思われます。
ボディ刻印こそ「OM-1」ですが
中身はほぼ「M-1」です。
フィルム室には4本スタッドがありそれに対応して
フィルム圧版は短いタイプです。
巻上レバーは現存しているものがかなり少なくなってきていると思われる。
M-1独特の形状のモノが使われています。
組み上げると外観ではOM-1のモノと判別できないほどの違いですが…
プリズム留めのバネもM-1同様4本バネで抑えられています。
そしてそのプリズムは画像でも少しわかりますが
かなり酷い蒸着剥離が起きてしまっています。
これは腐食のないプリズムに交換で対処いたします。
ここからさらに分解を進めて機械的な整備と
露出計関連の電気的整備も行っていきます。

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