ミノルタX-700のカメラ修理

今日は「カレンダーの日」だそうですよ。
1872(明治5)年に太政官布告で
太陽暦が採用されることとなり
明治5年12月3日(旧暦)が
1873年(明治6年)年1月1日(新暦)となったのだそうです。
新暦になって150年になっているのですね。
季節的にも来年のカレンダーを準備する時期です。
壁掛け用には恒例の「カープカレンダー」を既に入手済みですし
卓上はありがたいことに毎年お客様から
お送りいただいているものがあり
これも既に来年のモノをいただいているので
カレンダーに関してだけは来年の準備は万全です!
こうして年の変わり目を意識することが毎日増えていくと
今年ももうすぐ終わりだなぁ…という気持ちが盛り上がってきますね
さぁ、あと4週間ほどのラストスパートです!

さてさて

本日は「ミノルタX-700」のカメラ修理を行っています。
1981年に発売され
かなりの長期間にわたり
ミノルタのMF一眼レフカメラの頂点に君臨したカメラです。
機能的には中級機クラスに該当しますが
新設計のフレーム+ユニット化された横走りシャッターを搭載し
非常に使いやすく、またミノルタらしく使い心地の良いカメラです。
ミノルタX3桁機種として最上位のカメラでもあり
1985年には社会現象ともなるAF一眼レフのαシリーズが登場し
主役の座を譲りながらも1999年まで
18年もの間、存在し続けたロングセラーモデルです。
マニュアル露出、絞り優先オートに加え
プログラムオートも搭載した
初心者から上級者まで幅広い層に支持され続けたカメラでもあります。
使い勝手が良い上にロングセラー機で現存台数が多いこともあり
現在でも人気の高いカメラでもあります。

当店で扱えるカメラとしてはこのX-700あたりが
最も新しい世代のカメラとなります。
80年代の電子制御機なので
シャッターの制御が全くできないものに関しては
修理不可能な場合もございます。
ただ致命的な電子制御トラブルは比較的少ないカメラです。
やはり大抵のトラブルの原因は機械的なものだったり
接点の接触不良等が原因の場合も多く
それであればまだ対処が可能という状況です。

お預かりしている「X-700」は電源は入り
シャッター半押しでファインダー内の露出計表示は反応するものの
シャッターは全く切れないという状況です。
なかなか判断の難しい状態です。
シャッターが切れないこと自体は
マグネットの吸着状況の問題である可能性が高く
それであればマグネットの清掃整備で何とかなると思われますが
電磁レリーズの制御が原因であれば修理不可能となります。
またレリーズの問題がクリアできたとしても
シャッターの制御に電気的トラブルがあればお手上げの可能性もあります。

まだ上下カバーを外しただけの段階です。
こればかりはもうやってみないと何とも言えません。
妙な分解とかショック品ではないので
おそらく何とかなる確率のほうが高いとは思いますが
まずはできることから試してみて
ひとつひとつ動きを確認していきたいと思います。

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