ニコマートFTのカメラ修理

6月14日。。。んー、これといった記念日がないですねぇ
しいていえば「手羽先記念日」ですが
「手羽先」自体は大好きなのですが
今日の記念日の「手羽先」は「世界の山ちゃん」の記念日なのですよね。
えっと…行ったことないんです…(苦笑)
好みの問題ですが名古屋風の甘辛いタレがちょっと苦手です。
なので名古屋風をベースとする「山ちゃん」にも行ったことないのですよねぇ
私の好みとしては「手羽先」は素揚げで軽く塩ふっただけのモノが
この上なく美味いと感じます。
ビールに合いますし、この季節になって少し暑くなってくると
キンキンに冷えたビールと素揚げあるいは塩焼きの「手羽先」が
欲しくなってきますよねぇ…
まだお昼前なのにこんなこと書いていると
焼き鳥屋に行きたくなってきました(笑
その前にしっかり仕事して
美味いモノを食べるお金を稼がなくては!

さてさて

本日は「ニコマートFT」のカメラ修理を行っています。
ニコマートシリーズは1960年代半ばから
1970年代にかけてのニコン中級機を担ったカメラです。
いずれもコパル製の金属羽根縦走りシャッターユニットを搭載し
製造コストを抑えながらも高い品質と堅牢性を兼ね備えたカメラです。
同じシャッターユニットを使いながらも
その動作制御を機械式とする「FT系」と電子制御する「EL」に大別されます。
登場が早いのは「FT系」で今回の「ニコマートFT」が
1965年の夏に「ニコマートシリーズ」の
最初のカメラとして発売されました。
後のFM/FEあたりに比べると少々大柄で重いカメラですが
その分、ボディには余裕がありフラッグシップの「F」や「F2」に
劣らないほどの丈夫さを備えています。
さすがに動作音や操作感はフラッグシップ機のような上質感はありませんし
システム性という部分ではかないませんが
シンプルに使うには非常に信頼できるカメラだと思います。

お預かりしている「FT」は全体的に油切れが進んでいて
巻上が妙に重いこととシャッターやミラーの動きが少々悪いようです。
実際にシャッタスピードを計測すると
高速シャッターの精度が悪くシャッター羽根自体の汚れ等の
影響もあるかと思われます。
加えて露出計は電池を入れても全く動きません。
やはり全体的に整備が必要な状況です。

今回は宅配便での受付だったのですが
ご依頼者様の元を出るときには問題なかったのだと思われますが
こちらに到着して開梱し、装着されていたレンズを外すと
中からミラーがコロンと転がりだしてきました。
もともと外れ掛かっていたのでしょうね。
割れてなくてなによりです。
ニコマート系で最大のヒット作となった「FTN」に比べると
ファインダー内SS表示がない分
連動糸等がなく整備性は良好です。
それ以外は分解する上ではここに良く登場するFTNと
さほどの違いもありません。
大柄なボディは堅牢性に優れるだけでなく
こういう場面での整備性でも良いほうに作用します。
内部機構的にもサイズの余裕がありますね。
ただ露出計周りはFT系共通のマイラー抵抗等
少々ウィークポイントもありますので
そのあたりを踏まえてしっかり整備調整を行っていきます。

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